June 3, 2011 / 4:35 AM / in 8 years

米ドルも米国債も信認されている=米格下げ懸念で野田財務相

 [東京 3日 ロイター] 野田佳彦財務相は3日、閣議後の会見で、米国債格下げ懸念に関連して「米ドルも米国債も信認されている」との認識を示し、外貨準備の運用スタンスに変更がないことを示唆した。 

 6月3日、野田財務相は、米国債格下げ懸念に関連して「米ドルも米国債も信認されている」との認識を示した。昨年12月撮影(2011年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 米格付け機関のムーディーズ・インベスターズ・サービスは2日、米連邦債務の上限が数週間以内に引き上げられない場合、米国が短期的なデフォルト(債務不履行)に陥るリスクがわずかながらも高まっているとし、米国の「トリプルA」格付けを引き下げ方向で見直す可能性があると警告した。格付け機関の評価については「民間の格付け会社の評価・行動にいちいちコメントしない」と語った。 <不信任案否決、国民生活を守るため全力尽くす> 

 野党提出の内閣不信任決議案は否決されたが、菅直人首相の退陣時期をめぐって民主党内が混乱。政治状況は一段と混乱し、菅政権下での政策実行力に疑問符がついている。

 野田財務相は不信任案否決を受けて「これからも気を抜くことなく、震災対応はじめ、国民生活を守るため全力を尽くす」と指摘。そのうえで、「どのような状況のなかでもやらなければならないことはたくさんある。自分の職責をしっかり果たす」と語った。 

 首相の退陣時期の受け止めについては「(首相からは)具体的な時期を示されていない。震災対応で一定のメドが立った時というその言葉通り受け止めるしかない」、「言葉を信じるしかない」などと繰り返し、首相の辞任時期をめぐる解釈の違いが混乱を生じさせている政治状況についてコメントは避けた。  

 <社会保障・税一体改革、先送りにはリスク> 

 社会保障・税一体改革について「基本的には6月中に一体改革の成案を得る。そのスケジュール感はしっかり維持していかないと、先送りさせることはいろいろな意味でリスクが出てくる」と述べ、6月中の成案策定に向け努力する考えを強調。「税と社会保障の話はどんな状況でも先送りできない。しっかりやっていきたい」と語った。 

 <2次補正、1次で足りないことあれば必要性など勘案し対応> 

 一方、2次補正予算の早期編成については「2次補正を作らなければならないことは間違いない。それはなるべく早いことが望ましい」としたが、本格的な復興予算は政府の復興構想会議の青写真を踏まえて編成する考えを繰り返し、足元、「(第1次補正予算で)足りないことがあれば、必要性・緊急性を勘案しながら対応する」と従来の方針を繰り返した。

 復興財源の検討については「社会保障を維持強化していくための財源の話は今も進んでいるが、復興財源をどうするかは別の観点から議論することになる」と述べ、社会保障の持続可能性を確保するために消費税増税による安定財源確保を打ち出している議論と切り離して検討する考えを示した。 

(ロイターニュース 吉川 裕子)

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