June 9, 2011 / 1:56 AM / 9 years ago

米経済成長、5月に一部地域でやや減速=地区連銀経済報告

 [ワシントン 8日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が8日発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)では、食品・エネルギー高や東日本大震災の影響による供給障害に伴い、5月に一部地域で成長がやや減速したとの認識が示された。

 6月8日、FRBが発表した地区連銀経済報告では、5月に一部地域で成長がやや減速したとの認識が示された。写真は2008年9月、ワシントンのFRB本部(2011年 ロイター/Larry Downing)

 報告では「12地区からの報告では、前回報告以降、一部地区で一定の減速が指摘されたものの、経済活動は全般的に引き続き拡大したことが示された」とした。

 同報告は、ニューヨーク連銀が5月27日までに収集した情報に基づき作成された。 

 FRBのバーナンキ議長は前日、景気は鈍化したものの、年後半には持ち直すとの見方を示した。

 バークレイズ・キャピタル・リサーチのアナリスト、マイケル・ゲイプン氏は、今回の地区連銀経済報告について「ここ数週間に発表された指標と比べ、やや楽観的だった」と指摘。

 ただ「経済活動を阻害しているエネルギー高・供給障害といった主な要因は一時的なものであり、経済活動は年後半に上向くだろう」と述べた。   

 <一部でレイオフ>  

 地区連銀経済報告は「労働市場の状況が緩やかに改善」していると指摘したものの、状況は地区によって異なっている。

 ミネアポリス地区連銀は複数の企業でレイオフが実施されると予想。セントルイス地区連銀もサービス業の雇用が縮小する可能性が高いと指摘した。

 ニューヨーク、フィラデルフィア、アトランタ、シカゴでは5月の成長ペースが全般的にやや鈍化。ダラスでは成長が加速した。

 製造業は全般的に拡大が続いているものの、一部の地域では拡大ペースが今年初めから鈍化した。

 個人消費は底堅いものの、「食品・エネルギー高、また一部地域では悪天候が、消費者の支出性向を圧迫した」。

 米ファストフード大手マクドナルド(MCD.N)の5月の国内既存店売上高は、ガソリン価格の上昇などを背景に、市場予想を下回った。  

 <年後半の持ち直しに期待> 

 地区連銀経済報告によると、新車販売は国内の大半の地域で「かなり力強い」が、東日本大震災の影響で供給に混乱が生じた。

 同報告は「主に日本の震災に関連する供給障害でディーラーへの新車納入が大幅に減り、一部地域で販売が抑制されたとの報告があった」としている。

 ボストン、ダラス地区のハイテク企業からも、東日本大震災で部品の調達に影響が出たとの報告があった。 

 新築住宅・不動産の販売は「幅広い地域で低迷」。商業・工業部門の融資需要は安定もしくは上向いており、信用の質も大幅に改善した。

 農産物・石油製品・工業用金属は5月に価格が上昇。燃油サーチャージが適用されるケースが急増した。

 ただ、豊富な労働力を背景に、賃金圧力は「抑制」されているとしている。

*情報を更新して再送します。

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