June 8, 2011 / 10:03 PM / 9 years ago

ドルと円が上昇、世界経済めぐる懸念受け逃避買い=NY市場

 [ニューヨーク 8日 ロイター] 8日のニューヨーク外国為替市場ではドルと円が上昇。米国の成長鈍化が世界経済の妨げとなる恐れがあるとの懸念から、安全資産とみられる通貨に買いが入った。

 6月8日、ニューヨーク外国為替市場では、世界経済めぐる懸念受けた逃避買いでドルと円が上昇した。都内のディーリングルームで2009年8月撮影(2011年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 ギリシャ債務問題への対応をめぐる不透明感も根強い。

 ロイターが入手した欧州連合(EU)・欧州中央銀行(ECB)・国際通貨基金(IMF)の報告書によると、調査団は、ギリシャの新たな緊縮財政計画は十分な規模ではないとし、この問題が解決されるまで同国への次期融資は実施できないとの見解を示した。

 これを受けてユーロや資源国通貨が下落した一方、ドル/円は電子取引システムEBSで一時、5月5日以来の円高水準となる79.693円をつけた。世界経済の成長が鈍化すれば高利回り資産にマイナスになるとの懸念から、円キャリートレードを解消する動きが広がった。

 市場筋によると、ドルも同様の理由からユーロと高利回り通貨に対して上昇した。

 トラベレックス・グローバル・ビジネス・ペイメンツのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は、米成長減速を発端とした世界経済をめぐる懸念を受けて、全体として高リスク資産の売りが見られると指摘。「こうした懸念がドルや円など安全通貨の支援材料となっている」と述べた。

 前週の米経済指標で同国の雇用増が5月に大きく鈍化したことが示され、世界経済の見通しに不透明感をもたらしたほか、米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が7日、景気回復はなおぜい弱との認識を示したことを受け、市場ではリスク回避姿勢がいっそう強まっている。

 主要6通貨に対するドルの動きを示すドル指数は0.6%高の73.955。

 円は対ドルと対ユーロで上昇。ドル/円は1カ月ぶり低水準の79.693円をつけた後、0.2%安の79.890円まで戻した。

 ユーロ/円は1.0%安の116.411円。ユーロ/ドルは、独鉱工業生産指数が予想外に0.6%低下したことを嫌気して0.8%安の1.45683ドルをつけた。

 豪ドル/米ドルは0.9%安の1.0611米ドル。

 米ドル/カナダドルは0.5%上昇し、0.9792カナダドルをつけた。

 フィッチ・レーティングスが米国について、8月15日の期限までに一部の国債利払いを履行できなければ「一部債務不履行(restricted default)」に格下げする可能性があると警告したことは、ドル相場に大きく影響しなかった。

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