June 14, 2011 / 10:26 PM / in 8 years

中国・インドでインフレが加速、物価圧力との戦い続く

 [北京/ムンバイ 14日 ロイター] アジアの2大経済大国である中国とインドは、5月のインフレ率がともに加速した。両国とも景気減速の兆候がみられるにもかかわらず、引き続き物価圧力との戦いを強いられており、中国は再び預金準備率を引き上げ、インドも週内の利上げが見込まれている。

 6月14日、中国とインドで、5月のインフレ率がともに加速し、預金準備率の引き上げや利上げが見込まれている。写真はムンバイのショッピングセンター。5月撮影(2011年 ロイター/Vivek Prakash)

 中国の5月消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比5.5%と、34カ月ぶりの高水準となった。4月は同5.3%。ロイターがまとめたエコノミスト予想は5.4%だった。

 一方、インドの5月卸売物価指数(WPI)は前年比9.06%上昇と、市場予想平均の8.70%を上回った。製品価格の上昇が主因で、4月の8.66%から伸びが加速した。

 <中国>

 中国ではCPI発表後、人民銀行(中央銀行)が預金準備率を50ベーシスポイント(bp)引き上げると表明。預金準備率の引き上げは年初から6度目で、今回の引き上げで預金準備率は過去最高の21.5%となる。

 渤海証券(北京)のアナリスト、Du Zhengzheng氏は「預金準備率の引き上げは、インフレ抑制が主な目的だ」と指摘。 「今回の預金準備率引き上げで、利上げは月末か来月初めに先送りされる公算が大きい」と述べた。

 14日の中国経済統計からは景気減速の兆候がうかがえるが、減速が過度に速まっているわけではなく、中国政府にはインフレ抑制に注力するだけの余裕が残されているとみられている。

 中国の5月の生産者物価指数(PPI)は前年比6.8%上昇。市場予想の6.5%上昇を上回った。

 <インド>

 インドでは、中銀が2010年3月以降、9回の利上げを行っているにもかかわらず、インフレ率は上振れが続いている。その一方で、1─3月期の国内総生産(GDP)成長率は前年比プラス7.8%で、過去5四半期で最も低い伸びとなった。利上げにより消費や投資が落ち込んでいる。

 5月のWPIの内訳をみると、燃料・食品価格は上昇率が鈍化する一方、製品価格は前年比7.27%上昇と、4月の6.18%上昇から伸びが加速。燃料価格は12.32%上昇した。

 市場では16日の政策決定会合で0.25%の利上げが決まるとの見方が強まっている。

 野村のエコノミスト、ソナル・バルマ氏は「特に製品価格が大幅に上昇したことが、大きなサプライズだ。これはコアインフレの上昇を示唆する。16日に25ベーシスポイント(bp)の利上げがあるだろう」と述べた。

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