July 4, 2011 / 11:15 AM / 9 years ago

インタビュー:中国以外でデジカメ海外生産を拡大へ= 富士フイルム

 [大宮 4日 ロイター] 富士フイルムホールディングス(4901.T)の樋口武取締役(子会社の富士フイルム常務執行役員)は4日、ロイターのインタビューで、デジタルカメラの海外生産の拡大に向けて東南アジアで調査を開始したことを明らかにした。

 7月4日、富士フイルムホールディングスの樋口取締役はロイターのインタビューで、デジタルカメラの海外生産の拡大に向けて東南アジアで調査を開始したことを明らかにした。写真は昨年6月、ホーチミン市で撮影(2011年 ロイター/Kham)

 中国に集中する生産拠点の分散化が狙いで、今期中にも調査中の一部地域で少量生産を始める方向で検討しているという。

 同社のデジカメは、一部の高級機種を国内の「富士フイルムデジタルテクノ(宮城県大和町)」で製造しているが、ほとんどの生産は中国の「蘇州富士フイルム映像機器有限公司」で展開。樋口常務は「中国以外にも生産拠点を求めていく」とし、ベトナム、タイ、インドネシア、フィリピンなど東南アジアの各国で調査に入ったことを明らかにした。

 富士フイルムの2012年3月期のデジカメ世界販売計画は、前年比25%増の1400万台。前期のデジカメ事業の売上高は1143億円だったが、樋口常務は今期の売上高について「デジカメの単価の下落を食い止めて20%以上は増やしたい」として1400億円を目指していく方針を示した。

 コンパクトカメラを中心とするデジカメの価格下落で、同社の単価は前期に15%下落した。樋口常務は「今期の単価は横ばいにとどめる」との意向を示した。前期まで100ドルを切る低価格機種で新興国の販売を広げてきたが、3月から新開発のレンズや高速プロセッサーを搭載した「X100」を投入するなど、今期は高級機種の販売比率を高めていくことで価格下落を止める構え。

 同社が発売しているデジカメはすべてレンズ一体型の「コンパクトカメラ」に分類される。樋口常務は、レンズ交換式のミラーレス一眼を来年以降に発売する方向で検討していることを明らかにした。ソニー(6758.T)、パナソニック(6752.T)、オリンパス(7733.T)が参入しているが「差別化できるものを検討している」とした。

 富士フイルムは、自社のデジカメの世界販売シェアについて、キヤノン(7751.T)、ソニー、ニコン(7731.T)、韓国サムスン電子(005930.KS)に次ぐ5位とみている。これに対して樋口常務は「今期は4位に食い込みたい」と述べた。その上で、2014年3月期にも台数シェア3位に入る目標を掲げた。

 競合他社の今期の販売計画は、キヤノンが2700万台、ソニーが2400万台、ニコンが1860万台、パナソニックが1300万台で、サムスン電子は販売計画を公表していない。 

 リコー(7752.T)が、「ペンタックス」のブランドで展開するHOYA(7741.T)のカメラ事業を10月1日付で買収するが、樋口常務は「すでにレンズもセンサーもすべて自前の部品でデジカメを製造することができるので、M&Aはまったく考えていない」と述べた。

 (ロイターニュース 村井令二 イザベル・レイノルズ;編集 田中志保) 

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below