July 6, 2011 / 6:04 PM / 8 years ago

中国が25bp追加利上げ、インフレ抑制を最優先

 [北京 6日 ロイター] 中国人民銀行(中央銀行)は6日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げた。利上げは今年3度目。景気に緩やかな減速傾向が見られる中で、インフレ抑制が最優先課題であることを明確にした。

 7月6日、中国人民銀行は政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げると発表した。景気に緩やかな減速傾向が見られる中で、インフレ抑制が最優先課題であることを明確にした。写真は2008年8月、北京で(2011年 ロイター/Phil Noble)

 1年物貸出金利は25bp引き上げられ6.56%に、1年物預金金利も25bp引き上げられ3.5%となる。

 ウェブサイトで声明を発表した。実施は7日。 

 この日の利上げ決定は、中国の国内経済に対する自信の表れであると同時に、当局が経済のハードランディングの可能性をめぐる一部投資家の懸念を行き過ぎとみなしていることを浮き彫りにした。

 ただ、一部エコノミストからは、中国の製造業の活動ペースが鈍化するなか、9カ月にわたる利上げサイクルが最終局面に差し掛かっている可能性があるとの声が聞かれた。

 HSBCのエコノミスト、フレデリック・ニューマン氏は「中国当局のインフレとの戦いはほぼ終盤に来ている。すでに物価圧力が和らいでいる兆候が出ている。このため、きょうの利上げは、いまのサイクルの最後となる可能性がある」と述べた。 

 また、来週発表される6月のインフレ率が大幅に上昇し、低い預金金利に対する消費者の懸念が強まる前に先手を打ったとの見方も出ている。

 ANZの中国圏経済部門責任者Ligang Liu氏は「きょうの利上げは、6月のインフレ率が予想以上に上昇する可能性、第2・四半期の国内総生産(GDP)がわれわれの予想どおりに引き続き堅調な内容となる可能性を示唆している」と指摘。利上げは、実質金利のマイナスという問題の悪化を緩和することで、金融政策の微調整に寄与すると話した。

 中国のインフレ率は5月、34カ月ぶり高水準となる5.5%に達している。 

 利上げサイクルが最終局面に差し掛かっている可能性があるとの見方は、株価を支援するとみられると同時に、人民元のオンショアスワップレートの上昇に歯止めをかける可能性がある。このような見方から、上海総合株価指数は6月につけた9カ月ぶり安値から戻している。

 米政策金利がゼロ近辺に据え置かれるなか、中国当局者には、過剰な利上げで一段の投機資金が中国に流入することへの懸念がある。投機資金が流入すれば、過剰流動性の問題が悪化し、一段とインフレをあおることになる。

 ロイター調査によると、エコノミストの間では、15日に発表予定の6月のインフレ率は6.3%と、2008年半ば以来の高水準になると予想されている。

 政府シンクタンク、中国国際経済交流センター(CCIEE)のエコノミスト、WANG JUN氏は「インフレが鈍化すれば利上げは不要になるが、インフレが再び加速すれば追加利上げの可能性がある」と述べた。

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