July 7, 2011 / 6:30 AM / 8 years ago

米財務省の特別チーム、デフォルト回避策を密かに協議=関係筋

 [ワシントン 6日 ロイター] 関係筋が6日ロイターに明らかにしたところによると、米財務省の複数の高官は、議会が8月2日までに連邦債務の上限を引き上げられない場合、デフォルト(債務不履行)回避に向けた策を検討している。  

 7月6日、関係筋によると、米財務省の複数の高官は、議会が8月2日までに連邦債務の上限を引き上げられない場合、デフォルト(債務不履行)回避に向けた策を検討している。写真はガイトナー財務長官。シカゴで6月撮影(2011年 ロイター/John Gress)

 ガイトナー財務長官を始め財務省当局者はこれまで、債務上限が引き上げられないとう事態に備えるような計画はない、と繰り返し表明していた。

 ただ、複数の関係筋がロイターに明らかにしたところによると、財務省は金融危機を引き起こしかねないデフォルトを回避するための策を、ここ数週間密かに協議している。

 この財務省の特別チームは、ミラー次官補(金融市場担当)が中心となっているという。 

 関係筋によると、このチームは、8月2日以降のキャッシュフローを確保するため支払いを延期できるかや、合衆国憲法修正第14条に基づき債務上限に関係なく国債を発行し続けることが可能かなどを協議。また、財務省には支払を優先させる権限があるとした1985年の政府監査院(GAO)の判断などについても話し合っている。

 さらに、債務上限が期限までに引き上げられなかった場合、米連邦準備理事会(FRB)、とりわけニューヨーク連銀が、財務省のブローカーとして市場で機能することが可能かどうかについて、FRBと協議したという。 

 合衆国憲法修正第14条の第4節は、法によって認められたアメリカ合衆国の公共負債について、問題にされることはない(shall not be questioned)としている。第4節は、政府は負債を無視することはできない、と解釈されるべきとの指摘がある。 

 オバマ大統領は6日「憲法に論点を移すことなど考えるべきでない」とし、憲法を引き合いに出すことを否定した。そのうえで「債務を支払う方法をみつける義務が議会にはある。われわれはこれまでいつも債務を返済してきた」と述べた。

 ホワイトハウスは財務省の協議についてコメントを拒否している。 

 ワシントンではここ数日、財務省は連邦債務上限を守らず、憲法の修正条項を適用できるとの見方が広がっている。

 一方、ホワイトハウスのブランデージ報道官は「憲法修正第14条は、政府がデフォルトを回避できるような安全装置ではない」との見方を示した。

 マイケル・バー元財務省高官は、ミラー次官補とグレグ次官補と1カ月前に協議したとし「彼らは合法的かつ現実的な代替案がないかを探している」と語った。  

 政府の毎月の借り入れは現在1250億ドル程度。オバマ政権は議会に対して、大統領選挙が行われる2012年までの借入ニーズを満たすため、連邦債務の上限を2兆ドル以上引き上げることを求めている。

 ワシントンのシンクタンク、バイパーティザン・ポリシー・センターの試算によると、8月に財務省は約1720億ドルを確保する一方で、3060億ドルの支払い義務が発生する。つまり追加借り入れを行わない限り、債務の約55%しか返済できない計算になる。

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