July 7, 2011 / 7:55 AM / 8 years ago

江氏死去説で情報錯綜、中国で権力継承めぐる憶測に火も

 7月7日、江沢民・前国家主席の死去説が浮上したことによって権力継承をめぐるさまざまな憶測が広がる可能性がある。写真は7日、北京の共産党創建90周年の展覧会で撮影した、同氏(左)と胡錦濤・現国家主席の肖像画(2011年 ロイター/Jason Lee)

 [北京 7日 ロイター] 香港のテレビ局ATVは6日夜、江沢民・前国家主席(84)が死去したと報道。中国国営の新華社は7日に同報道を「純粋なうわさ」だと一蹴して否定したが、江氏は次期最高指導者と目される習近平国家副主席の有力な支持者なだけに、死去説が浮上したことによって権力継承をめぐるさまざまな憶測が広がる可能性がある。

 江氏の「死去」が複数のメディアで流れた後、新華社は「権威ある筋」の話として、「江沢民・前国家主席が病気のため死去したとする一部海外メディアによる最近の報道は、『純粋なうわさ』だ」と伝えた。

 また、中国指導部に近い情報筋3人はロイターの取材に対し、江氏は心臓発作を起こした後、人民解放軍総医院(301病院)の集中治療室(ICU)に入院していると語った。

 中国の政治の世界では、指導者の健康問題は、政権最上層部で権力バランスがどうシフトするかについて憶測の材料となる。

 香港のテレビ局ATVは6日夜、通常のニュース番組を中断して江氏が死去したと速報。その後も数時間にわたってを江氏の訃報をテロップで流し続け、江氏の生涯に関する特別番組を放映するとも発表した。ただ、特別番組については当局からの確認が取れなかったとして中止している。

 また、山東新聞のウェブサイト(www.sdnews.com.cn)は、白黒の文字で「尊敬すべき江沢民同志は永遠に不滅」とする追悼ページを掲載したが、7日になってアクセスできない状態となっている。

 中国国内の人気短文投稿サイトでは、「江沢民」をはじめ「長江」といった言葉まで検索できなくなっており、検閲当局が江氏の健康問題をめぐる国民の関心に神経を尖らせていることをうかがわせる。

 仮に江氏の死去が事実だったとしても、2002年の党大会で総書記を退き、その後の2年間でほかの重要ポストからも退任しているため、中国の政治や経済発展の方向性に与える直接的な影響は限定的とみられる。

 しかし、習近平体制への指導部交代が確実視されている第18回共産党大会を控え、権力継承をめぐる不確定要素は増えることになるかもしれない。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below