July 26, 2011 / 2:11 AM / 7 years ago

ノルウェー乱射で警察の装備不足露呈、被害者「なぜもっと早く」

 [オスロ 25日 ロイター] 「なぜもっと早く来てくれなかったのか」。ノルウェーの首都オスロ郊外のウトヤ島で起きた銃乱射事件で、難を逃れた若者たちは事件発生から約1時間が経過して到着した警官らに大声で叫んだという。

 7月25日、ノルウェー首都郊外のウトヤ島で起きた銃乱射事件で、警察の装備不足が露呈し、非難の声が上がっている。写真は同島に到着した特別機動隊。22日撮影(2011年 ロイター)

 乱射事件の前に首都で起きた爆破事件の対応に追われていた警察は、警官を運ぶボートの定員超過の問題から特殊部隊を乗せるヘリコプターの問題まで、さまざまな難題に直面していた。

 その間、現場となったウトヤ島では、後に逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者が、木の上や茂みの中、あるいは湖に飛び込むなどして必死で逃げようとする若者たちを追い詰めていた。

 地元警察は、乱射に関する通報を22日午後5時26分に受け4分後に本部に連絡。さらにその8分後正式に支援要請を出した。その14分後には地元警察が本島側の湖岸に到着したが、ボートで出発するまで17分かかった。

 この17分の時間について、地元警察の幹部は地元紙に対し、「待っていたのではなく、準備に時間がかかった」と釈明。「オスロの特別機動隊(SWAT)に支援を求めた。当時、島での状況がはっきりしなかった」と語った。

 警察の到着が遅れている間、島側の湖岸では、キャンプに参加していた若者らが銃声の鳴り響く中、ボートを使って自力で脱出を試みていた。

 <TVヘリ出動も警察ヘリは出動せず>

 午後6時9分、オスロの警察も本島側の湖岸に到着し、近郊の町から運んできたボート1隻で島に向かった。SWATチームも同6時25分に島に到着し、その2分後にブレイビク容疑者は抵抗することなく降伏した。

 地元警察当局者は「ボート内には人も装備も多く、モーターが止まってしまった。ボートはあまりにも小さく、状態も良くなかった」と振り返った。

 今回の事件では、警察の装備不足が露呈。ボートの用意に手間取っただけではなく、特殊部隊を運ぶのに適したヘリを用意することができなかった。警察によると、警察が所有するヘリは飛行時間が限定される1機のみ。一方、公共テレビNRKのヘリはウトヤ島の上空を飛び、警察の現場到着前に容疑者を撮影していた。

 警察幹部は、ヘリを出動させていれば状況が変わっていたとするメディア報道について、「バランス感覚を失っている」として否定。事件当時の対応を調査するとしながらも、警察が取った行動については満足していると述べた。

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