August 1, 2011 / 6:32 AM / 8 years ago

中国当局が列車事故めぐり検閲強化、報道はトーンダウン

 8月1日、中国浙江省で起きた高速鉄道事故をめぐり、当局への批判を続けてきた中国メディアの報道が、ここに来てトーンダウンしてきた。写真は先月31日、香港で行われた犠牲者追悼集会(2011年 ロイター/Tyrone Siu)

 [北京 1日 ロイター] 中国浙江省で起きた高速鉄道事故をめぐり、当局への批判を続けてきた中国メディアの報道が、ここに来てトーンダウンしてきた。非難を封じ込めるために、共産党の広報部門が出した指示が原因とみられる。

 少なくとも40人が死亡した23日の事故発生から1週間、中国各紙は当局の検閲命令に反し、事故について極めて攻撃的な報道を続けてきた。しかし、香港大学のメディア研究機関、中国メディアプロジェクト(CMP)によると、検閲当局がメディアへの規制を強化したことで、列車事故をめぐる批判報道はしぼみつつある。

 CMPは検閲が29日に強化されたとしており、「事故に関して予定していた報道が突然できなくなり、中国メディアはあわてて記事の不足を補う必要に迫られた」とも語る。

 今回の事故をめぐる中国メディアの報道は、最近の災害で見られた報道と同様に、最初は官営メディアが非難の声を上げ、やがて共産党のイメージを守ることが優先される検閲当局の指示に従うという流れになりそうだ。

 中国の新聞や雑誌はすべて、最終的には当局のさまざまな機関にコントロールされているが、ニュースや読者、収入面で厳しい環境の中で競争を続けており、編集者らは検閲を回避したり、時には抵抗したりするよう求められる。

 これまで列車事故報道の先頭に立ってきた主要各紙は1日、上海で行われた水泳の世界選手権で中国人選手が世界新記録を樹立したニュースなど、より明るい話題を取り上げた。

 CMPによると、規制が強化されて以降、メディアでは掲載されずにお蔵入りとなったコラムや解説記事がいくつもあるという。

 多くの市民が、安全を置き去りにして急速に進められた高速鉄道整備の過失と事故の暗部を政府が隠そうとしていると、インターネット上を通じて非難を繰り広げた。

 中国版ツイッターとも言える「微博(ウェイボ)」では、事故をめぐる怒りの声が集まる場所として機能してきたが、ある投稿は「微博が(事故に批判的な)投稿を削除したり、ブロックしたりするのは完全に理解できる。なぜなら、それがインターネット上の表現の場を確保する唯一の方法だからだ」と、同サービスにも規制強化の影響が及んでいることを示唆した。

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