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ドル77円前半、景気減速懸念でスイスフランが再び最高値
2011年8月3日 / 03:36 / 6年後

ドル77円前半、景気減速懸念でスイスフランが再び最高値

 [東京 3日 ロイター] 東京外為市場正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時に比べ小幅高の77円前半。景気減速懸念を背景に、安全資産とされるスイスフランや円、ドルに資金が向かった。

 8月3日、東京外為市場正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時に比べ小幅高の77円前半。都内で2日撮影(2011年 ロイター/Yuriko Nakao)

 ともに買われたドルと円の通貨ペアは、クロス円の下落に下押しされる一方、介入警戒感に支えられ、方向感なく77円前半で推移した。

 <中国格付け会社が米国を格下げ>

 この日は早朝にスイスフランが対ドル、対ユーロで再び最高値を更新した。前日のニューヨーク市場で最高値をつけたばかりだったが、米国の株安を受けてリスク許容度が低下した投資家は、引き続き安全資産に逃避した。金の価格も早朝に最高値を更新した。

 ドルと円もともに買われやすく、ドル/円は40銭未満の狭い値幅で推移した。序盤に77.41円まで上昇した場面ではマクロ系ファンドや米事業会社の買いが観測されたが、その後はいったん77.20円付近まで下落。米債務上限の引き上げを受け、ムーディーズとフィッチは米国債の格付けを当面据え置くと表明したものの、中国の格付け会社が格下げしたことが材料視された、との声が市場から聞かれた。

 格下げしたのは中国の大公国際資信評価有限公司。米国の信用格付けを「A+」から「A」に引き下げた。市場ではスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も引き下げてくると予想する向きが多いが、「ほぼ周知のことなので、発表があっても一時的なドル安で済むだろう」(外銀の為替アナリスト)との声が聞かれた。

 <豪ドル/円が200日線割り込む>

 この日はクロス円が全般的に弱含んだことがドル/円の下落圧力になった。特に豪ドルは、6月小売売上高などオーストラリアの経済指標がさえずに売られ、対円では200日移動平均線を明確に割り込んだ。それでもドル/円は下値も底堅く、「東京市場で75円台、76円台をつけたくないという(当局の)姿勢が感じられる」(国内金融機関)との声が出るなど、介入警戒感がくすぶった。

 また、市場からはユーロ圏債務問題を懸念する声も聞かれた。スペイン国債を使ったレポ取引で証拠金が引き上げられるとの観測が市場で広がっているという。「スペインの銀行、もしかするとイタリアの銀行もインターバンクで資金調達難につながるかもしれないと懸念されている」(外銀)との指摘があった。

(ロイターニュース 久保 信博記者)

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