August 4, 2011 / 9:42 PM / 8 years ago

円が下げ幅縮小、介入効果は一時的との見方も=NY市場

 [ニューヨーク 4日 ロイター] 4日のニューヨーク外国為替市場では、政府・日銀による円売り介入を受けて円が大幅に下落した。ただ世界経済をめぐる懸念が高まっていることから、アナリストは介入の効果は長続きしないとの見方を示している。

 8月4日、ニューヨーク外国為替市場では、政府・日銀による円売り介入を受けて円が大幅に下落したが、下げ幅は縮小した。都内の銀行で2008年10月撮影(2011年 ロイター)

 電子取引システムEBSでドル/円JPY=EBSは一時約4%高の80.25円をつけた。しかし世界経済は回復の勢いが失われつつあるとの懸念を背景に安全資産に対する需要は底堅く、円は下げ幅を縮小しスイスフランも幅広く上昇した。

 ニューヨーク・メロン銀行のグローバル為替戦略部門マネジングディレクターのサマージット・シャンカー氏は「株・債券・為替市場で非常に多くの投資家が安全な投資先を求めている。スイスフランと円を押し上げているのは投機的な動きばかりではない」と述べた上で「こうした事実はリスク志向が弱いことを示している」と指摘した。

 終盤の取引でドル/円JPY=は2.7%高の79.08円。ユーロ/円EURJPY=は1.1%高の111.52円となった。

 コメルツ銀行のアナリスト、ルツ・カルポビッツ氏は、自国通貨の上昇抑制を目指す日本やスイスの措置はトレンドを変えるには至らないとの見方を示している。

 同氏は顧客向けリサーチノートで「投資家が主要10カ国(G10)で安全資産を求めれば、選択の余地はほとんどない」と指摘した上で「こうした状況によりドル/円の一段の調整は阻まれる公算が大きい。結局は横ばいとなるだろう」との見通しを示した。

 EBSでユーロ/ドルEUR=EBSは1.6%安の1.4101ドル。一時2週間ぶりの安値となる1.4098ドルをつけた。

 トレーダーによると、1.4100ドルを下回る水準に売り注文が控えており、この水準を割り込めばユーロは7月19日につけた1.4068ドルに向けて下落する可能性がある。

 欧州中央銀行(ECB)はこの日の理事会で主要政策金利を1.5%に据え置き、資金供給オペを追加で実施する方針を示した。国債買い入れも再開したが、買い入れの対象はポルトガルとアイルランド国債にとどまり、イタリアやスペイン国債を直ちに買い入れる計画はないもよう。またここ数カ月間でユーロ圏の成長が鈍化したとの見方を示した。

 ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、ワシリ・セレブリアコフ氏は「きょうの発表のポイントは、ECBの追加緩和の可能性が限られているという点であり、ユーロに重しとなる」と述べた。

*内容を追加して再送します。

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