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7月中国CPIは3年ぶり高水準、予想外の加速:識者こうみる
2011年8月9日 / 03:37 / 6年後

7月中国CPIは3年ぶり高水準、予想外の加速:識者こうみる

 [北京 9日 ロイター] 中国国家統計局が9日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年比6.5%上昇となった。伸びはエコノミストの減速予想に反し、6月の6.4%から若干加速。2008年6月以来の高水準となった。前月比では0.5%上昇した。

 8月9日、中国の7月CPIは前年比6.5%上昇となった。伸びはエコノミストの減速予想に反し、6月の6.4%から若干加速。写真は昨年3月、安徽省のスーパーマーケットで撮影(2011年 ロイター)

 ロイターがまとめたエコノミスト予想は前年比6.3%上昇、前月比0.3%上昇となっていた。市場関係者の見方は以下の通り。

●インフレ指標は予想上回るが、中銀は利上げに慎重

 <中国交通銀行のアナリスト、TANG JIANWEI氏>

 消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)とも市場予想を上回り、当面はインフレ圧力の強い状態が続くことが示された。CPIは第3・四半期も高水準で推移した後、第4・四半期にはやや鈍化すると思われる。

 しかし、現在は世界経済が米国の債務問題をはじめとする不透明感に覆われており、CPIが予想を上回っているにもかかわらず、中央銀行による利上げが遅れる可能性がある。中銀は引き締めが行き過ぎるリスクを避けるため、慎重な政策運営を行う見通しだ。

●CPI上昇は今後ゆっくり鈍化へ

 <交銀国際(北京)のエコノミスト、LI MIAOXIAN氏> 

 消費者物価指数(CPI)上昇率はわれわれの予想通り、今年の高水準を更新した。CPI上昇率はこれでピークに達し、今後は遅いペースながらも鈍化に向かうと予想する。

 生産者物価指数(PPI)の伸び加速は主にベース効果によるものだ。 

●インフレ率は7月が今年のピーク

 <ソシエテ・ジェネラル(香港)のエコノミスト、WEI YAO氏> 

 インフレ率はわれわれの予想をやや上回った。ただ、昨年の大幅上昇を考慮すると、今後前年比のインフレ率は低下が見込まれ、おそらく7月が今年のピークと思われる。

 前月比の数字をみれば、インフレの状況は依然として改善していないことは明らかだ。

 中国人民銀行に利上げを促す指標と考えられるが、最近の金融市場の混乱を考えると先延ばしされるだろう。

 ただインフレ率は依然高く、数カ月以内の金融緩和はないことも示唆している。

●当局は国際経済情勢注視、次の変更は緩和も

 <スタンダード・チャータード(スタンチャート)香港のエコノミスト、ステファン・グリーン氏>

 大きなサプライズはない、というのが市場のコンセンサスだったが、CPIとPPIは市場予想を若干上振れた。

 政策は現段階では据え置き。次のステップは緩和だろうが、問題はタイミングだ。

 市場が大きく変動しており、当局は、国際経済情勢を非常に注意深くウォッチしている。経済指標の悪化につながれば、当局は政策緩和に動くとみられる。

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