Reuters logo
米FRB「13年半ばまで超低金利維持」、追加措置も示唆
2011年8月9日 / 18:53 / 6年後

米FRB「13年半ばまで超低金利維持」、追加措置も示唆

 [ワシントン 9日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は9日発表した連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、ぜい弱な景気や金融市場支援に向け、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を今後少なくとも2年間はゼロ付近に維持する方針を表明するとともに、さらなる措置を検討していることを明らかにした。

 8月9日、米連邦準備理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、ぜい弱な景気や金融市場支援に向け、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を今後少なくとも2年間は維持する方針を表明した。FRBビル(2011年 ロイター/Jason Reed)

 これを受け、米国債格下げで打撃を受けていた米株市場は終盤に切り返し、急反発した。

 今回の会合では、ダラス地区連銀のフィッシャー総裁、ミネアポリス地区連銀のコチャラコタ総裁、フィラデルフィア地区連銀のプロッサー総裁の3人が、異例の低金利を2013年半ばまで維持すると表明することに反対票を投じた。FOMCで3人の当局者が反対票を投じるのは1992年11月の会合以来。

 投資家は、FRBが今回示した13年半ばまで低金利を維持する方針が、弱まっている景気回復を促進するのに十分かどうかについて依然として確信を持てないでいるものの、FOMC声明を受け、米株市場は急伸。ダウ工業株30種.DJIは400ドル超上昇した。債券市場も上昇し、短期国債の利回りは過去最低水準に低下した。

 ただ、アナリストは依然として経済をめぐる強い懸念があり、こうした懸念がFRBの声明に反映されていると指摘する。

 コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフマーケットアナリスト、オマー・エジナー氏は「声明は、景気見通しについてかなりネガティブだった。FRBは、かなり先まで超低金利を維持する方針を示すことで事実上、現在の弱い水準がこれまでの予想よりも長く続くと見込んでいることを表明した」と語った。

 <インフレは懸念せず>

 FRBは、米経済成長について予想よりも著しく弱いと指摘し、すでに鈍化傾向にあるインフレが予見できる将来において、引き続き抑制された状態が続くとの見解を示した。

 FRBは声明で「低水準の資源利用や抑制された中期インフレ見通しなど、現在の経済状況はFF金利を少なくとも2013年半ばまで異例の低水準に維持することを正当化する可能性が高いと予想している」とした。

 保有証券の元本償還資金を再投資する既存の政策を維持する考えもあらためて表明したが、具体的な期間は明らかにしなかった。

 YCMネット・アドバイザーズの最高投資責任者マイケル・ヨシカミ氏は「FRBはQE3(量的緩和第3弾)への扉を閉じなかった」と述べ、声明の文言は国債買い入れ第3弾への含みを残しているとの見方を示した。

 <一部では懐疑的な見方も>

 デシジョン・エコノミクスのシニアエコノミスト、キャリー・リーヒー氏は「市場はFRBが今、さらなる行動を起こす意思を持っていることを実感する必要」があり、単に引き締めを控える期間を示すだけでは不十分だと指摘し、きょうの声明は市場の沈静化には十分でない可能性があるとの見解を示した。

*内容を追加して再送します。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below