August 11, 2011 / 8:07 AM / 9 years ago

再び揺れ動く世界の株式市場、リスク感応度高く不安感ぬぐえず

 8月11日、一度は下げ止まったかに見えた世界の株式市場が再び揺れ動き、日経平均は9000円を割り込んだ。写真は都内の株価ボード(2011年 ロイター/Yuriko Nakao)

 [東京 11日 ロイター] 一度は下げ止まったかに見えた世界の株式市場が再び揺れ動いた。フランスの銀行をめぐる憶測からリスク回避の動きが強まり、欧米の主要株価指数は軒並み安となった。

 11日の東京市場では売り先行後に下げ渋る展開となり、ひとまず冷静さを取り戻した格好だが、投資家のリスク感応度は高いとされ、いつ不安心理が増幅してもおかしくないという。

 10日の米株市場は4%超急落し、前日の上昇分をほぼ消した。前日には米連邦準備理事会(FRB)が少なくとも今後2年間にわたり低金利を維持する方針を表明したことで買われていたが、フランスの銀行の健全性をめぐる憶測から欧州債務危機が同国に波及するとの懸念が浮上。これを受け、欧州株式市場もフランスの銀行株主導で下落した。一方、安全資産とされる金は過去最高値を更新し、米国債も価格が上昇するなどリスク回避の動きが強まった。

 11日の東京市場では序盤こそ売りが先行し、日経平均が一時200円超下げ8800円台前半まで値を下げる場面があったものの、その後は下げ渋る展開。「PBR(株価純資産倍率)1倍割れは底値圏との意識が定着しており、個人投資家を中心に下値を拾う動きがみられる」(準大手証券)という。中国市場では上海総合指数がプラス転換したほか、GLOBEX(シカゴの24時間金融先物取引システム)で米株価指数先物が堅調な値動きだったことも市場心理の安定化につながったとみられる。

 ただ市場参加者は身構えたままだ。中堅証券の株式ストラテジストは「投資家のリスク感応度が高まっており、フランスの格下げ懸念や仏金融大手ソシエテ・ジェネラル(SOGN.PA)の財務能力を巡る懸念など、うわさベースの材料にでさえ過剰反応しやすい状況だ」と指摘。日銀による単独為替介入やFRBの低金利維持表明を受けた金融市場の落ち着きも短命に終わったため、目先はボラタイルな値動きが継続するとみている。

 直近の市場で話題となっていたプロショア・ウルトラショートETFではS&P500(SDS.P)が10日に反発したものの、出来高は縮小。これを受け「ヘッジファンドなど投機筋によるウルトラショートETFの買い上げが一巡し、株式への売り圧力は弱まっている」(岡三証券・日本株グループ長の石黒英之氏)との見方も出ている。米系証券の株式トレーダーによれば「顧客からのまとまった売り注文がここ1─2日は減少した」とされるが、「買い注文が増えているわけではない。投資家は市場環境の不安定さを警戒してポジションを持ちづらいのではないか」と話していた。

 (ロイターニュース 杉山容俊)

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