August 16, 2011 / 3:27 AM / 6 years ago

米グーグルのモトローラ買収、アジアのメーカーに打撃も

 [ソウル 16日 ロイター] 米グーグル(GOOG.O)のモトローラ・モビリティ・ホールディングス(MMI.N)買収は、アジアの携帯電話メーカーに打撃を及ぼす可能性がある。

 モトローラを傘下に収めたグーグルは、同社の基本ソフト(OS)「アンドロイド」を採用する30社以上の携帯電話メーカーと競合することになる。

 市場では、競合メーカーの間でアンドロイド離れが進めば、マイクロソフト(MSFT.O)の「ウィンドウズ・フォン」の利用拡大が進むとの見方も浮上している。

 調査会社IDCのアナリスト、フランシスコ・ジェロニモ氏は「アンドロイド端末を販売するメーカーの多くは、自社がどれほどグーグルに依存していたかに気づくだろう。グーグルの戦略次第で、事業環境が一変する可能性があると気づくはずだ」と指摘。

 「サムスン電子(005930.KS)、宏達国際電子(HTC)(2498.TW)、ソニー・エリクソンは、1つのプラットフォームに依存するリスクを分散するため、他のプラットフォームの導入を検討する可能性がある」と述べた。 

 アンドロイド端末を販売するサムスン、HTC、LG電子(066570.KS)などは、今回の買収が特許訴訟にプラスに働くとして表向き歓迎の意向を示しているが、アナリストの間では、これは建前にすぎず、競合相手を利することになるアンドロイドへの過度の依存は避ける可能性が高いとの見方も出ている。 

  野村証券のグローバル・テクノロジー・スペシャリスト、リチャード・ウィンザー氏は「他の携帯電話メーカーが権利を奪われたと感じるリスクがある。モトローラのシェアは低い。アンドロイド連合全体が崩壊する恐れもある」との見方を示した。 

 調査会社ガートナーによると、第2・四半期末のスマートフォン市場のシェアは、アンドロイド端末が43.4%、ノキアNOK1V.HEが22%、アップル(AAPL.O)が18%となっている。  

 <ウィンドウズ・フォンの導入拡大か> 

 IDCのジェロニモ氏は「長期的にはウィンドウズ・フォンの導入拡大が必要になるかもしれない。今回の買収をきっかけに競合メーカーがグーグルOSへの依存を減らし、市場環境が厳しくなる可能性もある」と分析している。

     アジアのメーカーは、値下げ競争を背景に、無償OSのアンドロイドを相次いで採用していた。

     休場明けのソウル株式市場では、海外株高を好感して、サムスン電子やLG電子が3%以上値上がりしている。

     野村はリポートで「グーグルは、アップルやマイクロソフトなど大手ライバルから知的財産を守るため、アンドロイド連合に『傘』を提供しようとするのではないか。マイクロソフトも概ねそのような手法でウィンドウズ・フォンを守っている」と指摘。

     「グーグルが携帯電話の製造を長期間続けるとは思わない。華為技術[HWT.UL]、LG、中興通訊(ZTE)(0763.HK)(000063.SZ)など、アンドロイド提携先へのスピンオフを検討するのではないか」との見方も示した。 

     今回の買収を受け、欧米市場ではアップルの攻勢にさらされているノキアNOK1V.HEやリサーチ・イン・モーションRIM.TORIMM.Oも、買収の標的になるとの観測が浮上。両社の株価が急騰した。

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