[ソポト(ポーランド) 2日 ロイター] 欧州連合(EU)は2日、反政府デモの弾圧を続けるシリアへの圧力を強めるため、同国産原油のEU域内への輸入を禁止することで合意した。3日に発効する。
今回の制裁措置では、シリアからの原油と石油製品の購入、輸入、輸送が禁止される。このほか資産凍結やEU域内への渡航禁止の対象も拡大された。
ただ、イタリアはシリア産原油の禁輸について例外が認められ、11月15日まで輸入を続ける。
EUや米国など西欧諸国はこれまでにもアサド大統領に退陣を要求し、シリア政府高官らに対し資産凍結などの経済制裁を発動している。
EU諸国はシリア産原油の主な輸出先。一方でアナリストらは、原油の禁輸措置は投資活動の禁止を含まないことなどから、アサド政権に与える影響は限定的とみている。