September 12, 2011 / 7:29 AM / 8 years ago

ドル77円前半、ユーロ売り続き一時1.35ドル割れ

 [東京 12日 ロイター] 東京外為市場午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点から下落し、77円前半で推移している。朝方から77円半ば付近でもみあったあと、午後に入ってユーロ/円の急落をきっかけに一時77円を割り込んだ。

 9月12日、東京外為市場午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点から下落し、77円前半で推移している。写真は8月、ベルンの銀行で撮影(2011年 ロイター/Pascal Lauener)

 シュタルク欧州中銀(ECB)専務理事の辞任を受けたユーロ売りトレンドが続いており、ユーロ/円は104.10円まで売られて10年ぶり安値をつけた。ユーロは対ドルでも売られ、1.35ドルを割り込んで7カ月ぶり安値をつけた。

 9日にシュタルクECB専務理事が辞任し、市場ではECBの債券買い入れへの抗議と受けとめられた。ドイツのギリシャ支援に対する難色も含め、欧州内でのソブリン問題への足並みの乱れを印象付けた。海外市場ではギリシャのデフォルトのうわさも流れ、ユーロ売りが加速した。ユーロ/ドルは9日高値(1.3937ドル)からきょう朝方の1.3550ドルまで387ポイント急落した。ユーロは対円でも104.90円まで売られて10年ぶり安値を記録した。ユーロ/ドル下落の裏側でドル買いが進んだことでドル/円は77円半ばでしっかりの推移になった。

 アジア市場ではユーロはいったん下げ渋ったが、午後に入って今度はユーロ/円が急落。

「実需のユーロ売りが出た」(外資系銀行ディレクター)ことをきっかけにストップロスを巻き込み、104.10円まで売り込まれて10年ぶり安値を更新した。ユーロ売りはユーロ/ドルにも波及、1.35ドル付近のストップロスをつけて1.3494ドルと7カ月ぶり安値をつけた。今回はユーロ/円主導だったため、ドル/円には円買いが波及ドルは一時77円を割り込んで76.92円まで下落した。 

 <EU非公式財務相会合ではギリシャ債デフォルトなども協議との見方広がる>

 ドイツからECBに送り込まれたシュタルク専務理事の辞任は、ECBの債券買い入れやギリシャ支援といった欧州中核国の負担によるソフトランディングに対するドイツの反発の強さを印象付けた。ほかにもドイツからはレスラー副首相兼経済技術相が、ギリシャの秩序ある破綻をタブー視すべきではないと表明。シュピーゲル誌は、ドイツ財政省はギリシャが債務不履行(デフォルト)した場合の準備を進め、通貨ドラクマ再導入などを想定した作業を進めていると報じた。

 16日からのEU非公式財務相会合を控え、これまで基本的に救済の方向だったギリシャ対応についても色合いが変わる可能性があるとの見方が広がっている。「会合では、ギリシャにとっていい話はでてこないのではないか。ユーロ離脱やデフォルトが議論される可能性もありそうだ」(大手銀行)との声が出ている。

 クレディ・スイス証券チーフ通貨ストラテジスト、深谷幸司氏は、ギリシャのユーロ離脱は現実的には不可能との見方で、離脱を決めた途端にギリシャの銀行から預金が流出するなど混乱が広がるとみている。しかし、どこかの段階でデフォルトはありうると予想しており、週末の会合では、デフォルトの可能性も議論されるのではないかと見込んでいる。

 深谷氏のEU非公式財務相会合についてのメーンシナリオは、9月のギリシャ向け第6次融資や第2次ギリシャ支援に前向きの方向性を打ち出すことで「今週末にデフォルトの方向が出るとはみていないが、ドイツを中心にギリシャ支援への反対圧力が強まっていることも事実。いずれデフォルトはありそうだ。その場合は、ユーロ/ドルで1.30ドルトライ、ユーロ/円で102─103円はありうる」という。

 <ドル指数が6カ月半ぶり安値、ユーロ売りの裏側で> 

 ドル指数は一時77.784まで上昇し、6カ月半ぶりの高値をつけた。ギリシャ問題によるユーロの急落に加え、株価の下落がリスク回避のドル買いにつながり、ドル指数を押し上げている。

 欧米株安を引き継いで、きょうのアジア株も全般に軟調。しかし、現在のドルの強さはユーロの弱さの裏返しの面が強く、ドル/円でもドルが優勢になりがちという。「ドル/円のけん引役はユーロ。ユーロ売りが強いと、ユーロ/ドルからのドル買いがドル/円に波及しがちだ。ドルの下値が切り上がってきており、サポートは以前の76.50円付近から77.10円付近に変わっている」(FX会社)との声が上がっている。

 <個人はドル/円で押し目買いスタンス>

 くりっく365によると、ユーロ/円の買いポジションは2日連続で拡大し、直近データである9日は12万4028枚と「かなりの高水準になっている。ストップロスなどもあるだろうが、それを上回って買いが膨らんでいるようだ」(武田氏)という。

 また、ユーロ/円には105円から下にオプションが多く観測されており、防戦買いが予想されることもユーロ下げ渋りの一因になっている。ただ、ユーロ/円は下げ始めると短時間で値幅が出ることが多く、いったん動き始めたら防戦買いを飲み込む可能性もあるという。

 (ロイターニュース 松平陽子)

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