[サヌア 20日 ロイター] イエメンの首都サヌアで18日に始まった大規模な民主化要求デモは20日も続き、当局の弾圧による死者が3日間で少なくとも58人に上ることが明らかになった。デモ弾圧を受け、サレハ政権軍と政権側から離反した軍部隊の間で衝突が発生し、激しい交戦が行われている。
20日には、デモ参加者の集合場所にロケット弾が撃ち込まれ、少なくとも2人が死亡した。複数の目撃者は、朝の礼拝直後の午前5時ごろ(日本時間午前11時)に少なくとも3発のミサイル弾が発射されたとしている。
19日には少なくとも30人が死亡。犠牲者の中にはサウジアラビアのニュースチャンネル向けに取材をしていた記者も含まれるという。医療関係者によると、同日の負傷者は少なくとも187人に上った。
当局の武力弾圧を受け、先にサレハ政権から離反していた軍高官アリ・モフセン氏が率いる部隊と、政権軍の間で衝突が発生。目撃者によると、モフセン氏側の部隊と政権軍は、ライフルやミサイル弾などで交戦したという。
一方、サレハ大統領の退陣を含む政権移行を迅速に進めるため、野党はサレハ政権側や外交関係者と交渉を重ねているとみられる。国連の仲介担当者と湾岸協力会議(GCC)の代表者も19日にサヌアに到着しており、交渉に参加すると予想されている。
イエメンでは8カ月前に反政府デモが勃発して以来、少なくとも400人のデモ参加者や警官が死亡している。