September 23, 2011 / 7:48 PM / 8 years ago

欧州銀、ギリシャなどが国債ヘアカット求めれば資本不足に=アナリスト

 9月23日、ギリシャが債券保有者に50%の元本削減を求め、イタリアやアイルランドも同様の要請をした場合、欧州銀は多額の資本不足に直面するとアナリストはみていることが明らかになった。写真は2010年6月、ロンドンの金融街で(2011年 ロイター/Luke MacGregor)

 [ロンドン 23日 ロイター] ギリシャが債券保有者に50%のヘアカット(元本削減)を求め、イタリアやアイルランドも同様の要請をした場合、欧州銀は多額の資本不足に直面する、とアナリストはみている。 

 野村のアナリストはギリシャのデフォルト(債務不履行)で欧州銀がこうむる損失を400億ユーロ(540億ドル)と試算しており、欧州銀はギリシャのデフォルト(債務不履行)には恐らく持ちこたえることができるが、市場の懸念はその後、より規模の大きい国に向かうことになる。

 イグニス・アセット・マネジメントのクレジット部門責任者クリス・ボウイ氏は「ソブリン・デフォルトがなければ(銀行の)資本は全く問題ない。しかし、ソブリン・デフォルトが発生するか、デフォルトせずとも保有国債の時価への切り下げを強いられた場合、資本に問題が生じる」と述べた。 

 ギリシャ国内2紙は23日、ベニゼロス財務相が秩序だったデフォルトに向け債券の50%ヘアカットの可能性に言及したと報じた。同国政府は報道を否定し、ユーロ圏との7月合意の実行に引き続き注力していると表明したが、仏当局者が欧州銀のうち15─20行は増資が必要との見解を示したこともあり、市場の懸念は根強い。

 仏金融市場監督庁(AMF)のジャンピエール・ジュイエ長官はラジオで「欧州では銀行資本に確かに問題がある」と述べ、「欧州には増資が必要な銀行が15─20行ある」と指摘した。増資を必要とする仏銀はあるかとの質問に対しては「現時点ではない」と答えた。 

 銀行の資本不足の大きさをめぐっては見解が分かれている。一部銀行アナリストの見方は国際通貨基金(IMF)よりも悲観的で、クレディ・スイスは2012年までに4000億ユーロの増資が必要になる可能性があるとみている。

 バークレイズ・キャピタルは、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ポルトガル、スペイン各国の国債について50%のヘアカットを強いられた場合、資本バッファーを維持するために2300億ユーロの増資が必要になると試算している。 

 ある投資銀行関係者は「資本市場の投資家は、資本不足の大きさを数量化できれば株主割当増資などに応じる用意があるだろう」とし、「投資家は、資金を出すのであれば、3カ月後に再び資本を増強する事態に陥らないという確信を求めている」と語った。

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