October 4, 2011 / 5:48 AM / 9 years ago

ギリシャ不安でアジアから資金引き揚げ加速、株は16カ月ぶり安値

 [東京/ソウル 4日 ロイター] 4日のアジア市場は前日に続きギリシャ不安に圧迫されている。株価はほぼ16カ月ぶり安値に落ち込み、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)はワイド化している。

 10月4日、アジア市場は前日に続きギリシャ不安に圧迫されている。写真はギリシャの国旗。アテネで6月撮影(2011年 ロイター/Pascal Rossignol)

 ユーロ圏債務危機関連では3日に仏・ベルギー系金融サービスグループのデクシアDEXI.BRの資金繰り不安が台頭。米欧市場が動揺した。さらに日本時間4日朝に終了したユーロ圏財務相会合(ユーログループ)は、ギリシャ向け次回融資の実行は11月に先延ばしという結論。市場の緊張が高まる一方だが、危機打開の兆しはいっこうにみえてこない。  

 東部資産管理のシニアファンドマネジャー、Jung Sang-jinは「投資家はリスク・エクスポージャー切り離しに動いている。最も高いリスク、ギリシャのデフォルトなどがそれだが、予想していたより現実味を帯びてきたからだ」と指摘した。

 アジア株は、MSCIアジア太平洋(除く日本)株価指数で1.58%安。約3.6%下げた前日からさらに下げ、約16カ月ぶりの低水準で推移している。

 MSCI世界株指数も0.52%下落し2010年7月以来の低水準となっている。

 前日休場だった韓国市場が特に大きく反応している。朝に発表された製造業PMIが弱かったことも弱材料。

 ウォンは取引開始直後に対ドルで14カ月ぶり安値をつけ、すかさず当局のドル売り/ウォン買い介入が入った。ソウル株式市場の総合株価指数も寄り付きで4.8%安となり、すぐにプログラム売りが5分間停止された。

 HSBC/マークイットが4日発表した9月の韓国製造業購買担当者景気指数(PMI)は、景況感の改善・悪化の節目となる50を2カ月連続で下回り11カ月ぶりの低水準となった。構成項目の新規輸出受注指数が11カ月ぶりの低水準を記録した。

 中国市場は今週いっぱい「国慶節」で休場だが、取引が行われている香港市場は続落して始まった。

 約1%下落して始まった台湾株式市場には、公的基金の買い支えが入った。

 <CDSワイド>

 クレジット市場でもリスク警戒感が鮮明だ。iTraxxのアジア(除く日本)投資適格級指数は13ベーシスポイント(bp)拡大している。

 バークレイズ・キャピタルのクレジットアナリスト、江夏あかね氏は、銀行は欧州債務エクスポージャーをめぐる懸念に加えて、足元の市場混乱で財務面でも不安視されるようになっていると指摘した。

 欧州債務問題への危機感が強く、3日に発表された米供給管理協会(ISM)製造業景気指数など良好な米経済指標は支援材料になっていない。

 景気失速、需要減退見通しから、原油先物は下落、銅など産業金属も売られ、安全資産の金に資金がシフトしている。

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