Reuters logo
カダフィ大佐死亡の経緯謎多く、西側から人権侵害懸念の声も
2011年10月24日 / 07:22 / 6年前

カダフィ大佐死亡の経緯謎多く、西側から人権侵害懸念の声も

 [ミスラタ(リビア) 24日 ロイター] リビアの元最高指導者カダフィ大佐の死亡を受け、同国を暫定統治する国民評議会(NTC)は全土解放宣言を行った。しかし大佐が死亡した当時の状況をめぐっては現在でも明らかになっていない部分が多く、西欧諸国では拘束時のNTCの対応について、同評議会が約束した人権の尊重と報復の阻止に対して懸念する声も上がっている。

 10月24日、リビアの元最高指導者カダフィ大佐の死亡した当時の状況をめぐっては現在でも明らかになっていない部分が多い。写真は連行されるカダフィ大佐の映像 (2011年 ロイター/Libyan TV via Reuters TV)

 当局者筋がロイターに語った内容によると、カダフィ大佐は頭部左側と腹部に1弾ずつ銃撃を受けていたことが23日早朝の検視結果で示された。大佐が銃撃により死亡したことは明らかだが、致命的となった銃撃をいつ、誰によって受けたのかは判明していない。

 大佐を拘束した部隊のシバニ司令官は、大佐は拘束された際、国際条約で使用が禁止されているダムダム弾が装填(そうてん)された拳銃で武装していた。金の拳銃やライフル銃2丁も所持していたという。

 隠れていた排水管から大佐が出てきた直後のビデオ映像では、大佐が左耳近くを負傷し血を流しているのが確認できる。拘束中に撮影したとされる映像では、大佐が数回にわたり「神が許さない」と話すと同時に平手打ちの音が聞こえ、その後も大佐と兵士らの会話とともに平手打ちなどの音が確認された。

 シバニ司令官やNTCは、救急車に乗せられた時点では大佐はまだ生きていたと発表している。死亡の原因となったのは大佐がそれより以前に受けた銃撃なのか、または救急車に乗せられた後に再度銃撃を受けたのかは明らかになっていない。

 ロイターが入手した別の映像では、数台の車列から「ムアマル(大佐の名前)を拘束した」と叫ぶ人物らの姿が映っている。車列はその後停止し、カダフィ大佐が死亡した、と兵士らが叫びながら救急車に駆け寄った。

 救急車の後部には、頭部を白いシーツで包まれ、腹部を包帯で巻かれた遺体が映されていた。救急車の横には若い男が、その隣にはひげを生やした男が確認でき、ひげを生やした男は「彼が殺害した。そしてわたしが目撃者だ。この男がカダフィを殺した。これを使って」と、拳銃を持った若い男の手を上にあげて語った。

 シバニ司令官は、兵士らはカダフィ大佐を死亡させないため全力を尽くしたと強調。「大佐を生存させるため努力したが、神の意思は我々の意思よりも強い」と述べた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below