November 17, 2011 / 3:29 AM / 7 years ago

米銀が欧州危機乗り切れると確信、MMFが心配=地区連銀総裁

 [ワシントン 16日 ロイター] 米リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は16日、連邦準備理事会(FRB)は米国の銀行が深刻化する欧州債務危機を乗り切ることができると確信しているが、マネー・マーケット・ファンド(MMF)の動向が懸念されるとの認識を示した。

 11月16日、米リッチモンド地区連銀総裁は、FRBは米国の銀行が深刻化する欧州債務危機を乗り切ることができると確信しているが、MMFの動向が懸念されるとの認識を示した。写真はワシントンのFRB本部。2008年9月撮影(2011年 ロイター/Jim Young)

 ラッカー総裁は講演後、記者団に対し「銀行セクターについては、(危機に)備えるため多くのことを行った」とする一方、「MMFについては、欧州金融機関の深刻な問題を克服できるのか、それほど確信できない」と述べた。  

 総裁は、「ドミノ倒し」になって最悪のシナリオが現実になった場合に備え、緊急対応策を策定している」とした上で、FRBは銀行が抱える直接的、間接的なエクスポージャーを把握しており、金融機関に対しても同じ措置を促してきたと指摘。

 そのうえで「資本増強や流動性バッファーの強化など、金融の安定のためにわれわれがとってきたすべての措置は、そのような問題が起きた場合に役立つ」と述べた。

 MMFの資産は約2兆7000億ドルに達し、短期債中心に運用されているが、銀行預金と異なり、政府の保証プログラムの対象とはなっていない。

 ラッカー総裁はまた、FRBは住宅など特定のセクターに信用供与を行うべきではないとの見解を示し、「FRBは米国債のみを買い入れ・売却することを通じ、金融資産の供給を容易に管理することができる」と述べた。

 さらに「極端に聞こえるかもしれないが、FRBが保有できる資産を市場で買い入れた米国債のみに制限するという方策は考慮に値すると考える」としたほか、「信用市場でどの部門が支援を受け、どの部門が受けないかをめぐる議論はFRBを政治的な争いに巻き込み、金融政策の決定に関する独立性を脅かす可能性がある」と語った。

 一方、ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は、欧州はイタリアやギリシャなどの問題に対処する財政能力を持っているが、政治的意思を示す必要があると指摘した。

 FRBがイタリア国債を買い入れる可能性に関する質問には、直接的な答えを避けながらも「これは欧州の問題であり、欧州当局が対応すべきだ」と答えた。

 また、欧州で新たな債務危機が発生すれば、FRBは欧州中央銀行(ECB)との協調を強化していく用意があるとしたうえで「新たな危機が起こるとは予想していない」と述べた。

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