[ロンドン 18日 ロイター] イタリア国立核物理学研究所(INFN)などの国際実験チームは18日、ニュートリノが光より速いスピードで飛ぶことが、再実験でも確認されたと発表した。
名古屋大や神戸大なども参加する実験チームは9月、素粒子の一種であるニュートリノが、光より速く移動することを示す観測結果が得られたと発表していた。実験では、スイスのジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究所(CERN)から発射したニュートリノが、約730キロ離れたイタリアのグランサッソ国立研究所の検出器に到達するまでの時間と距離を測定した。
アインシュタインが1905年に発表した特殊相対性理論では、質量を持つものは光よりも速く移動できないとされたが、一連の実験結果は同説と矛盾することになる。