November 21, 2011 / 2:52 AM / 7 years ago

スペインで政権交代へ、経済悪化に不満高まり与党が歴史的大敗

 [マドリード 20日 ロイター] スペインで20日実施された総選挙で、与党の社会労働党が大敗を喫し、中道右派の国民党が政権を奪回することになった。

 11月20日、スペイン総選挙で、与党の社会労働党が大敗を喫し、中道右派の国民党が政権を奪回することになった。写真は選挙結果を喜ぶ国民党支持者ら(2011年 ロイター/Andrea Comas)

 サパテロ首相は退陣し、国民党のマリアノ・ラホイ党首(56歳)が新首相に就任する予定。

 ラホイ党首の首相就任は12月20日ごろになるとみられる。

 開票率99.95%の段階で、下院350議席のうち国民党が186議席を獲得し、絶対過半数を獲得した。

 一方、サパテロ政権の与党、社会労働党は議席数を169から111に減らし、過去30年で最悪の結果となった。

 スペインは500万人が失業状態にあり、失業率が欧州連合(EU)で最高水準に達している上、過去4年間で2度目のリセッション(景気後退)に見舞われており、7年間のサパテロ政権下で経済が大きく悪化したとの不満が高まっていた。

 サパテロ首相は支持率の急落を受けて3期目を目指さない意向を表明し、アルフレード・ペレス・ルバルカバ氏を党首に立てて総選挙に臨んだ。しかし、ペレス党首は危機に迅速に対応できず、状況を悪化させたと批判されているサパテロ政権を長く支えてきたことなどから、国民の支持を得られなかった。

 新首相に就任するラホイ氏は、危機脱却に向けてさらなる緊縮策を進める方針を表明しているが、これによりスペイン経済は回復する前に一段と苦境に追い込まれる可能性があり、財政危機を克服するのは容易でないとみられている。 

 ラホイ党首は国民党本部で勝利宣言し、「すべての人々に対して支援を求めたい。困難な局面が待ち構えている。ブリュッセル(欧州連合)やフランクフルト(欧州中央銀行)に対し、スペインの声を尊重するよう求めなくてはならない。われわれは問題の一部になるのを防ぎ、解決の一部にならなくてはならない」と訴えた。

 アナリストは、総選挙結果は市場にとって好ましいとみている。

 スピロ・ソブリン・ストラテジーのマネジングディレクター、ニコラス・スピロ氏は「市場の観点から見れば、国民党の絶対過半数獲得は、『医師の処方箋』に沿ったものだ。ラホイ党首はサパテロ首相と異なり、カタルーニャやバスクの政党による支持を取り付ける必要がなくなり、政策運営の上でフリーハンドを得たことになる」と語った。

 選挙では、社会労働党支持者の多くが棄権に回るか、あるいは統一左翼など小政党に票を投じたとみられている。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below