November 20, 2011 / 11:03 PM / 8 years ago

日銀買い入れETFの含み損、株価急落で400億円以上に増大か

 11月21日、日銀が昨年から行っている株価指数連動型の上場投資信託買い入れで、400億円以上の含み損を抱えている公算が大きい。写真は都内の株価ボード。10日撮影(2011年 ロイター/Toru Hanai)

 [東京 21日 ロイター] 日銀は、昨年から行っている株価指数連動型の上場投資信託(ETF)買い入れで、400億円以上の含み損を抱えている公算が大きい。今月末にも予定されている2011年度上期決算で実額が明らかになるが、評価損が出れば結果的に納税者負担となる。

 日銀は昨年10月、包括金融緩和の一環としてETFの買い入れに踏み切った。買い入れ限度額は、当初4500億円としていたが、東日本大震災直後や8月の追加緩和で1.4兆円まで拡大。2012年末まで買い入れる予定だ。すでに残高は7000億円を突破している。

 日銀はETF購入を住友信託銀行に委託している。対象銘柄については東証株価指数(TOPIX)、日経平均株価に連動する銘柄とするのみで、具体名を公表していない。ロイターが今年9月末までに日銀が買い入れたETFがTOPIXもしくは日経平均株価に連動したと仮定して試算したところ、いずれのケースでも400億円以上の含み損を抱える結果となった。

 日銀はETFを原則として売らない。ただ含み損については引当金を計上する。2010年度決算では、ETFの評価損が21億円発生、不動産投資信託(J─REIT)でも評価損が1億円発生し、ともに全額を引き当てた。2011年度も通期ベースで評価損が膨らめば日銀の最終利益である剰余金が減少、そこから捻出する国庫納付金も減少する。日銀のETF購入は株式市場関係者を中心に評価が高いが、評価損が出れば、間接的に納税者負担で穴埋めされる格好となる。

  (ロイターニュース 竹本能文;編集 石田仁志)

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