[フランクフルト 3日 ロイター] 独SAPSAPG.DEは3日、傘下のトゥモローナウが、米オラクルORCL.Oの所有する文書を複数「不正ダウンロード」したことを認めた。ただ、SAPはその文書にアクセスしていないとしている。
オラクルは3月、SAPが組織ぐるみで、ソフトウエアやそのほかの機密文書を盗んだとしてSAPを提訴していた。
SAPは、ダウンロードした文書はトゥモローナウのシステム上にあるとしている。
SAPの最高経営責任者(CEO)は声明で「不正ダウンロードはたった1回でも容認できることではない。こうした不祥事が起きたことを非常に残念に思う」と述べた。
SAPは、適切なビジネス慣行の順守を確実にするためトゥモローナウの経営体制を変更したことを明らかにした。