August 10, 2007 / 4:36 AM / 12 years ago

「環境関連」の投信、異常気象頻発で投資家の関心高まる

 [東京 10日 ロイター] 環境関連テーマの投信に注目が集まっている。今年6月から設定が相次ぎ、2007年1月─8月末だけで計14本の投信が設定される予定だ。当初の設定額が上位に食い込む人気ファンドも登場、ブームの兆しが出ている。背景には、猛暑が示すような異常気象の増加で、投資家の中に地球環境への関心が高まっていることがありそうだ。投信業界の中からも「地球温暖化は21世紀最大のテーマであり、そこには大きなビジネスチャンスがある」(UBSグローバル・アセット・マネジメント)との声が出ている。

 8月は9日現在で、運用会社4社から合計7本の環境関連ファンドの設定が予定されている。

 29日に野村アセットマネジメントが設定する「野村アクア投資Aコース(為替ヘッジあり)/Bコース(為替ヘッジなし)」を初め、31日にはドイチェ・アセット・マネジメントの「DWS新資源テクノロジー・ファンド(愛称:グローバル・シフト)」、大和証券投資信託委託の「地球環境株・外債バランス・ファンド(愛称:地球くん)」と「地球環境株ファンド」、国際投信投資顧問の「地球温暖化対策株式オープン(愛称:地球愛)」と「温暖化対策株式オープン(愛称:グリーン・プラネット)」と続く。

 いずれも投資対象は海外株式で、新興国が投資対象に含まれているファンドもある。代替エネルギー関連でブラジルのバイオ燃料や技術が注目されるように、環境関連で革新的な技術を持つ企業が、新興国にも数多く存在するからだ。

 環境関連をテーマにした投信では、2006年12月にドイチェ・アセット・マネジメントが設定した「日興・DWS・ニュー・リソース・ファンド」62005852JP(販売は日興コーディアル証券)が、当初募集で897億円の大型設定となり注目を集めた。投資家のし好性が高く大型設定が難しいテーマ型ファンドの中で、1000億円近い資金での当初設定は、投資家の環境に対する関心度の高さを示した。

 07年に入ってからも、こうした環境関連ファンドの設定が続き、3月に1本、6月に3本、7月に3本が設定された。その中で7月に設定されたドイチェ・アセットの「DWS 地球温暖化対策関連株投信(略称:DWS温暖化対策投信)」62006154JP(単位型、販売は野村証券)は、06年末に同社が設定した「日興・DWS・ニュー・リソース・ファンド」の設定額を大幅に上回る1541億円の大型設定となり、07年の新規ファンド設定額で3位と上位に食い込むほどの人気となった。

 環境関連投信といっても投資テーマは様々。ファンド名にあるとおり、「水」や「資源・エネルギー」「食糧」「アグリビジネス」「温暖化防止」など範囲は広い。運用側からも「投資先として今後成長性の高い分野に焦点をあてると、エネルギーや資源関連といった環境絡みや、新興諸国の経済成長絡みのものが多くなる」(国内投信)という。

 最近の新規設定ファンドの傾向として、海外資産への投資が多くならざるを得ない理由がここにあるが、個人投資家の間では、水や資源、エネルギーから連想するものに公益株のイメージがあり、一部には「環境関連は永遠のテーマ。投資していて安心感がある」(主婦、52歳)との声も聞かれた。

 (ロイター日本語ニュース 岩崎成子)

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