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金融市場の混乱、経済に影響すれば必要に応じて行動=FRB議長
2007年8月31日 / 23:43 / 10年後

金融市場の混乱、経済に影響すれば必要に応じて行動=FRB議長

 [ジャクソンホール(米ワイオミング州) 31日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は31日、金融市場の混乱が経済へ影響を与えないよう必要な措置を講じるとの姿勢を示した。一方で、誤った判断を下した投資家を救済する意向はないとの見解を示した。

 8月31日、米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長、金融市場の混乱が経済へ影響を与えないよう必要な措置を講じるとの姿勢を示す。7月撮影(2007年 ロイター/Jason Reed)

 カンザスシティー地区連銀主催の経済シンポジウムで述べた。

 議長は「委員会は引き続き状況を注意深く監視し、金融市場の混乱から生じる可能性のある経済全般への悪影響を抑制するため、必要に応じて行動する」と述べた。

 金利先物市場は、次回9月18日の連邦公開市場委員会(FOMC)前にFRBがフェデラルファンド(FF)金利を引き下げないものの、9月会合で25ベーシスポイント(bp)利下げをするとの見方を織り込んでいる。

 議長は「貸し手や投資家を、自らの金融上の決定がもたらしたものから保護することはFRBの責務ではなく、またそうすることは適切ではない」と語り、投資家が自ら招いた損失に対して、FRBが保護するべきではないとの姿勢を明確にした。

 一方、議長は、FRBが広範囲にわたる責務があるとの認識も示した。「金融市場の動向は、市場以外の多くが感じ取る広範囲な経済的影響をもたらす可能性があり、FRBは政策決定時にそうした影響を考慮しなければならない」と語った。

 住宅市場低迷やサブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅融資)の焦げ付き急増による市場の混乱は、経済全般に悪影響を及ぼす可能性があると指摘。この混乱がFRBの考え方に影響する、との見方を示した。

 また、住宅市場低迷にもかかわらず、経済指標は、米経済が引き続き夏まで緩やかに拡大したことを示している、と語った。

 一方で「最近の金融市場動向を踏まえると、過去数カ月もしくは数四半期をもとにしている経済指標は、経済活動やインフレを予想するにあたり、通常よりも有用ではないかもしれない」と語り、政策決定にあたり、金融市場の動向により状況が変わったことを指摘。「このため、企業や金融機関から得られる情報や、最もタイムリーな指標に特に注意を払っていく」と語った。

 また、FRBの措置で、公定歩合引き下げなどクレジットフローの緩和に特化したツールと、FF金利の引き下げなど景気全般の底上げにつながるような措置の違いに言及。その上で、流動性供給が必要であれば措置を講じるが、経済全般への打撃を抑えるための措置も講じるとも語った。

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