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プロレス=一家心中の米人気レスラー、脳損傷が原因か

 9月5日、ことし6月に自宅で妻子を殺害した後自殺した米人気プロレスラー(左)について医療専門家らは、ステロイドの使用ではなく長年のレスラー生活で蓄積した脳へのダメージが無理心中に到った原因との見方を示した。昨年12月撮影(2007年 ロイター/Susana Vera)

 [ニューヨーク 5日 ロイター] ことし6月に自宅で妻子を殺害した後自殺した米人気プロレスラーの故クリス・ベノワさん(享年40)について、医療専門家らは、ステロイドの使用ではなく長年のレスラー生活で蓄積した脳へのダメージが無理心中に到った原因との見方を示した。

  ベノワさんの脳を解剖した神経学者らは、うつ状態や認知症、一貫性のない行動の原因になる慢性的な外傷性脳損傷の痕跡を発見したとしている。

 神経学者らは会見で、ベノワさんの脳へのダメージについて、心中などの常軌を逸した行動を十分説明できるほどだったと説明。

 慢性的な外傷性脳損傷は、プロボクサーの20%が苦しんでいるとされ、ここ数年で死亡した36─50歳のプロのアメリカン・フットボール選手のうち、自殺した2人を含む4人にも同じ症状がみられたという。

 ベノワさんの行動をめぐっては、ステロイドの使用によって暴力が抑制できなくなったことが心中の原因との憶測が出ていた。

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