September 18, 2007 / 10:24 PM / 12 years ago

アブダビ政府系投資会社がコスモ石油の筆頭株主に

 [東京 18日 ロイター] コスモ石油5007.Tは18日、アブダビ首長国が全額出資する投資会社と資本・業務提携する発表した。同投資会社「IPIC」は、コスモ石が実施する約891億円の第三者割当増資を引き受け、筆頭株主になる。コスモ石は、増資資金を製油所の高度化や資源開発などに振り向け、企業体質を強化する。

 アブダビは、アラブ首長国連邦(UAE)を構成する首長国の一つ。中東産油国の石油資本が日本の石油元売り会社に本格出資するのは、サウジアラビアの国営石油会社、サウジアラムコが2004年に昭和シェル石油5002.Tに約15%出資して以来、2件目となる。UAEはコスモ石の最大の原油調達先で、同社は全輸入量の25%をUAEから調達している。また、コスモ石は子会社が1968年からアブダビで原油開発に取り組むなど関係が深く、今回の提携につながった。

 IPICは、アブダビ外で石油・ガス分野の投資を行っており、1984年の設立以来の総投資額は100億ドル超(約1兆1500億円)と推定されている。都内で会見したコスモ石の木村弥一社長は、「提携はアブダビ政府との関係の強化になり、原油の安定供給にもつながる」と述べた。20%と大きな出資比率となることについて木村社長は「経営方針や戦略の変更は全くない」と強調した。IPICが追加出資する予定はないという。

 コスモはIPICから2人の非常勤取締役を受け入れ、両社が定期的な協議機関を設置。提携では、コスモ石の製油所における石油精製や石油化学分野での高度化・高付加価値化、環太平洋地域における石油製品販売の拡大、アブダビ以外での新規油田開発などを共同で行う。コスモは増資で調達した資金を全額、これらの事業強化に向けた投資に充てる。

 提携の詳細は、2008年度から始まる次期中期経営計画を策定する時に決める。国内ではガソリンなど石油製品の販売が頭打ちとなる中、石油元売り各社は石油製品の輸出に力を入れている。コスモ石も提携効果をテコに、現在年間で約200万キロリットルの石油製品輸出量を2010年度をメドに倍増を狙う。

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