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来週の外為市場はドル一進一退、米指標やユーロ高けん制発言に警戒
2007年10月5日 / 10:22 / 10年後

来週の外為市場はドル一進一退、米指標やユーロ高けん制発言に警戒

 [東京 5日 ロイター] 来週の外為市場でドルは、一進一退の展開となりそうだ。金融市場で続いた信用収縮への懸念が一服となりつつあることで、利益確定のドル買いやユーロ売りが進みやすいものの、利下げ観測のくすぶるドルを大きく買い上がるのは難しいとする見方も根強い。

 10月5日、来週の外為市場は、米指標やユーロ高けん制発言に警戒感が出るなか、ドルは一進一退の展開になるとの声が。写真は先月24日にニューヨークで撮影(2007年 ロイター/Brendan McDermid)

 米国の経済指標はもちろん、10月半ば開催の7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)を控えてユーロ圏の要人発言に関心を示す声も出ている。

 予想レンジはドル/円が115.00─117.00円、ユーロ/ドルが1.4000―1.4200ドル。 

 <FOMC議事録、米小売売上高などで米利下げ見極め> 

 米国では9日、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録と、緊急の公定歩合引き下げを実施した8月17日の前夜に米連邦準備理事会(FRB)が行った電話会議の議事録が公表される。市場では10月にもFRBが再び利下げに踏み切るとの見方が根強く、議事録の内容が利下げ観測の高まりにつながれば、短期的に買い戻しの続いてきたドルに再び売り圧力が強まる可能性があるという。

 FRBがインフレ重視の姿勢を示しているため米経済指標に対する関心も強く、12日発表の9月米小売売上高や9月米卸売物価指数、10月米ミシガン大消費者信頼感指数速報値などにも注目だという。9日にはプール米セントルイス地区連銀総裁、イエレン米サンフランシスコ地区連銀総裁らが講演の予定。12日には米ダラス地区連銀が主催する「ジョン・テイラーが金融理論および政策に果たした貢献」でバーナンキ米FRB議長が挨拶する。

  <G7控えユーロ高へのけん制発言続くか> 

 10月半ばに予定されている7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)を控え、市場では要人発言に関心が集まり始めている。特に史上最高値圏での値動きが続くユーロ圏から相次ぐけん制発言が「ユーロの上値を押さえている」(都銀)状況下、8日のユーログループ財務相会合や9日の欧州連合(EU)財務相会合などに警戒感を示す声が出ている。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は8日に欧州政策センターで「ユーロ圏のガバナンス」について講演、9日には欧州議会経済金融委員会で証言に立つ。

 金融市場で続いた信用収縮懸念の一服感や、ユーロ高へのけん制発言などを受けて、外為市場ではユーロ売り/ドル買いが進んでいる。4日の記者会見でトリシェECB総裁が「緩和的(accommodative)」との文言を使わなかったことで、ECBの利上げ観測が後退。参加者のポジションも「短期的に大きくユーロ買いに傾いた直後だけに、ユーロ売り戻し圧力はまだ続く」(外銀)との見方もあるが「大きな流れは米利下げとドル売りで変わりはない」(外資系証券)との声も多い。ユーロ/ドルは上値の重い中でも売買が交錯しそうだ。 

 <日銀決定会合には関心集まらず> 

 日本では10―11日に日銀が金融政策決定会合を行う。金融政策は据え置きとの見方が大勢で、多くの市場参加者の関心が米利下げ動向に集まっているため、日銀に対する関心は高まっていない。

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