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NY外為市場でドル上昇、投資家がリスクを再評価
2007年10月8日 / 23:50 / 10年前

NY外為市場でドル上昇、投資家がリスクを再評価

 [ニューヨーク 8日 ロイター] ニューヨーク外国為替市場は薄商いとなるなか、ドルが大半の主要通貨に対し上昇。投資家がリスクを再評価し、9月米雇用統計を受けた前営業日の売りは行き過ぎとの見方が広がった。

 9月の非農業部門雇用者数の伸びが5月以来の高水準になったことで米景気後退への懸念は緩和されたものの、米成長ペースが米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げを回避するには不十分との懸念から、ドルは前営業日に売られた。

 投資家はこの日、雇用統計が経済の底堅さを示したと再評価し、ドルのショートポジションを巻き戻した。 

 今月開催される7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、ドル安に対し何らかの措置が講じられる可能性があるとの懸念もドルを支援した。

 ロイターのデータによると、雇用統計を受けて10月の米利下げ観測が後退するなか、ユーロ/ドルは0.6%安の1.4043ドル。ユーロは前週、史上最高値となる1.4281ドルまで上昇した。トレーダーは、目先の支持水準が1.4030ドル付近になると予想している。

 主要6通貨に対するNY商品取引所(NYBOT)ドル指数は78.774。

 ドル/円は、8月半ばに信用危機が起きて以降の最高値となる117.38円。アナリストは、キャリー取引が再び活発化していると指摘した。

 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁が前週の理事会後の会見で成長への下方リスクを指摘したことで、ECBが年内は政策金利を据え置くとの見方が強まり、金利差の面からドルの投資妙味が高まった。

 この日は、日本とカナダの市場が祝日で休場となったほか、米債市場もコロンバスデーで休場。為替市場も薄商いとなり、ドルは比較的狭いレンジの上限付近で推移した。

 ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替ストラテジスト、メグ・ブラウン氏は、前週の雇用統計で利下げ観測が後退したことを指摘。「足元はレンジ取引となるだろう。きょうはさほど大きな材料はない」と述べた。

 雇用統計の内容を受け、先物相場は44%の確率で10月31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが実施されるとの見方を織り込んでいる。雇用統計発表前日は75%の確率を織り込んでいた。

 国際通貨基金(IMF)のラト専務理事は、ドルが過小評価されているとの認識を示した。複数のユーロ圏金融当局者も、ドル安・ユーロ高がユーロ圏経済を脅かすとの懸念を示した。

 8・9日のユーロ圏財務相会合では、G7に向けドル安に対する統一見解がまとめられるとみられている。

 ただ、シュタインブリュック独財務相が強いユーロは弱いよりは良いとの見方を示したことで、ユーロ/ドル相場がG7の議題になるかどうか疑問が浮上している。

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