[ロンドン 9日 ロイター] パキスタン軍統合情報部(ISI)の元長官であるアサド・ドュラニ中将は9日、アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者について、地方の部族地帯よりも都市部の方が容易に身を潜められるとの見方を示した。ロンドンで行われたロイターのインタビューで述べた。
ドュラニ中将は、部族地帯では部外者に関する情報が早く広まるため、数年にわたって身を隠すことは困難であると語った。
また客をもてなし、信頼を守ることを重んじるという部族的慣習を認めながらも「4─6年にわたって部族の人たちが彼(ビンラディン容疑者)をかくまうことが可能かどうかは分からない」と指摘。
米国が同容疑者の発見に2500万ドル(約30億円)の懸賞金をかけていることを受け、同容疑者が部族地帯に潜伏している場合、こういった情報はすでに漏れているはずだと考えを示した。
2001年の米同時多発攻撃以来、西側情報当局者らは、同容疑者がアフガニスタンとの国境付近の山岳地帯に潜んでいるとの見方をしている。