[東京 30日 ロイター] ソニー6758.Tの家庭用ゲーム機「プレイステーション3」の単月の国内販売数が競合する任天堂7974.OSの「Wii(ウィー)」を初めて逆転した。ゲーム雑誌出版社のエンターブレイン(東京都千代田区)が30日発表した11月のゲーム機の国内販売状況によると、10月29日から11月25日までの期間、プレステ3の販売数は約18万3200台で、Wiiの約15万9200台を上回った。
世界各地で販売されているプレステ3とWiiだが、国内での発売はプレステ3が昨年11月、Wiiが昨年12月とほぼ同時期。エンターブレインによるとプレステ3が単月の国内販売数でWiiを上回るのは初めてだいう。
ソニーのゲーム子会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は10月17日に従来の2モデルをそれぞれ約5000円値下げした。また、今月11日には40ギガのハードディスクドライブ(HDD)を搭載した低価格機種(希望小売価格3万9980円)を投入するなど、低迷していた販売のてこ入れを図った。
SCEの広報担当者は今回の逆転劇について「エンターブレインの調査は関知していないし、任天堂の数字も知らない」としながらも、「40ギガモデルの投入やソフトの拡充、値下げによりプラットフォーム(プレステ3)に勢いがついてきているとは感じている」とコメントした。
エンターブレインによると、11月の国内販売数では米マイクロソフトMSFT.Oの「Xbox360」は約3万5000台。携帯ゲーム機では、任天堂の「ニンテンドーDS Lite」が約35万8200台、ソニーの「プレイステーション・ポータブル」が約26万6100台だった。
(ロイター日本語ニュース、浜田 健太郎記者)
*第1段落の「始めて」を「初めて」に修正して再送します。