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NY外為市場でドル下落、米利下げ観測強まる
2008年2月21日 / 23:59 / 10年後

NY外為市場でドル下落、米利下げ観測強まる

 [ニューヨーク 21日 ロイター] ニューヨーク外国為替市場でドルが下落。対ユーロで2週間ぶり安値をつけた。予想外に弱い米フィラデルフィア業況指数を受けて、米景気後退をめぐる懸念が強まり、連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ観測が高まった。

 2月21日、ニューヨーク外国為替市場でドルが下落。予想外に弱い米フィラデルフィア業況指数を受けて、米景気後退をめぐる懸念が強まり、FRBの追加利下げ観測が高まった。写真は昨年8月にシドニーで撮影した両替レート掲示板(2008年 ロイター/Mick Tsikas)

 この日発表された米経済指標は、新規失業保険申請件数も4週間移動平均ベースで大きく上昇、2005年10月以来の高水準となった。雇用市場にも景気減速の悪影響が出始めていることを示唆し、ドル買い要因とはならなかった。

 金利先物市場は一時、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)で50べーシスポイント(bp)の追加利下げが実施される確率を完全に織り込んだ。序盤の時点では、82%だった。

 米金利の追加引き下げは、特に、欧州中央銀行(ECB)やオーストラリア準備銀行が金利を据え置くあるいは引き上げるなか、ドルの魅力を一段と低下させることになる。

 BMOキャピタル・マーケッツの通貨トレーダー、フィラス・アスカリ氏は、米フィラデルフィア業況指数について、状況がいかに悪いかを伝えていると指摘。「米国がリセッション入りしたことはかなり明らかなようだ」と話した。

 ユーロ/ドルは終盤、0.7%高の1.4817ドルで推移。対ドルで1月28日以来の上昇率となった。ロイター・データで一時、2週間ぶり高値となる1.4837ドルをつけた。 

 米フィラデルフィア地区連銀が発表した2月の製造業業況指数はマイナス24.0に落ち込み、2001年2月以来の低水準となった。

 主要6通貨に対するNY商品取引所(NYBOT)ドル指数は75.485と、2週間ぶり水準に下落した。

 ドル/円は株安にも圧迫され、0.7%安の107.31円となった。

 ドル/スイスフランは急落し、1.0%安の1.0891スイスフランとなった。

 FRBが金融緩和局面にあるとみられる一方、この日発表されたフランスの1月の消費者物価指数(CPI)が11年ぶり高水準となったことを受け、ECBの年内利下げ観測は後退している。

 先物市場では現在、ECBが6月までに利下げする確率を4分の1しか織り込んでいない。前週時点では、完全に織り込まれていた。

 ユーロ/円は終盤、前日比横ばいの158.97円で推移。一時、5週間ぶり高値である159.60円をつけた。

 ポンド/ドルは急伸し、1.1%高の1.9620ドルとなった。1月の英小売売上高が前月比0.8%増と予想を上回り、英経済の健全性に対する懸念を緩和した。

 アクション・エコノミクスの為替調査部門ディレクター、ロナルド・シンプソン氏は「前日の米消費者物価指数(CPI)が非常にしっかりした数字だったことを踏まえると、成長減速、インフレ上昇という状況がみえる」と指摘。「これは、通貨にとって好ましい状態ではない。きょうドルを買う理由はない」と話した。

 また前出のアスカリ氏は「雇用市場は悪化の兆候を示している。恐らく、まだ最悪の事態にはなっていない」と述べ、現在の緩和局面で米政策金利は最大2%まで引き下げられる可能性があるとの見方を示した。

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