[シカゴ 27日 ロイター] 韓国は初めて、食用として遺伝子組み換え作物(GMO)のトウモロコシ輸入に踏み切るが、消費者団体の反発は必至とみられている。
世界的に小麦、トウモロコシなどの穀物価格が急騰し過去最高値を付けているため、各国政府は安定供給が確保されないことやインフレなどへの警戒感を強めており、現在GMOの利点と安全性が争点になっている。
国内でコーンスターチと砂糖など90%近くを取り扱う韓国の複数の業者は26日、スターチや甘味料などに使用するため米国産GMOトウモロコシ5万トンを5月に輸入することを明らかにした。
韓国最大の消費者団体は「これらの企業がGMOトウモロコシを輸入すれば不買運動を展開する」としている。
アジアではこれまで、GMOトウモロコシを輸入していなかったのは韓国と日本だけだったが、シカゴの業者の間では、日本も韓国に続き、GMOトウモロコシ輸入に踏み切る可能性があるとの見方が出ている。
ある米国のトウモロコシ業者は「日本が今年夏に同様なことをする観測が出ている」と述べた。