[北京 28日 ロイター] 中国国家人口計画出産委員会の趙白鴿・副主任は28日、「一人っ子政策」の廃止を検討していることを明らかにした。ただ、人口抑制策そのものを廃止する考えはないとしている。
世界最大の人口を抱える中国では、1970年代に「一人っ子政策」を導入。規則は地域ごとに異なるものの、通常は1家族に付き子ども1人、地方部では同2人に制限されている。
同副主任は北京で記者団に対し「これを段階的に変更していきたい。時期や方法は答えられないが、政策決定者にとって大きな課題になっている」と述べた。
1人の女性が一生に生む子どもの数を示す合計特殊出生率で見ると、中国は1970年代の5.8から現在1.8まで低下している。
一方、同国メディアは昨年12月、向こう5年で出生率が急上昇するとみられ、2033年には人口が15億人に達する見通しだと報じていた。