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米欧で3カ月LIBORが年初来最高を記録、信用不安の影いまだ濃く
2008年3月26日 / 00:06 / 10年後

米欧で3カ月LIBORが年初来最高を記録、信用不安の影いまだ濃く

 [ニューヨーク 25日 ロイター] 25日の米欧インターバンク市場で、期間3カ月の資金調達コストが今年に入って最も高くなった。昨夏に起こった世界的な信用危機に終息の兆しがまだ見えないことを示唆している。

 米欧中銀が短期金融市場に大量の資金を供給し続けているにもかかわらず、短期の資金調達コストの世界的な指標となっているLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)は、3カ月ぶりの高水準となった。

 カウンターパーティー・リスクの度合いを示す数値も、気になる兆候が出ている。3カ月物ドルLIBORのフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標に対するスプレッド(上乗せ幅)は25日、40ベーシスポイント(bp)前後と、昨年12月後半以来の水準に広がった。インターバンク市場で資金を調達する場合のFF金利の誘導目標(現在2.25%)に対するリスクプレミアムの高さが反映されている。

 ビアンコ・リサーチのストラテジスト、ハワード・サイモンズ氏は、どこの銀行も不良資産の問題を当分抱えることになりそうで、スプレッドは、銀行が相互不信をまだ払しょくできていないことを物語っている、と指摘した。

 クレジット市場では、米金融セクターのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が25日は縮小したとはいえ、短期的な信用不安が続いていることをうかがせている。

 新たな米金融会社の経営問題として登場したCITグループ(CIT.N)に対するセンチメントは一段とネガティブだ。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによると、CITのCDSプレミアムは、「A3」格付けの企業としてはワイド化した水準にあるという。CITは、債券市場で資金調達が難しくなり運転資金の手当てに困っている。

 アナリストは、米連邦準備理事会(FRB)と米JPモルガン・チェース(JPM.N)によるベアー・スターンズBSC.N救済やFRBの異例の銀行への流動性供給はタイムリーな措置で、これにより世界的なシステミックリスクは回避できたかもしれないと考えている。

 しかし、短期借り入れの返済ができなくなる金融機関がほかにもあるのではないか、といったカウンターパーティー・リスクをめぐる懸念は、歴史的にみてなお強い。

 25日の欧州インターバンク市場でも、期間3カ月のユーロLIBORが年初来最高となる4.70375%(20日は4.68%)に上昇したほか、ドルLIBORも2.65500%(20日は2.60625%)となった。

 期間3カ月のEURIBORは4.699%と3カ月ぶりの高水準に上昇した。(20日は4.674%)

 <中銀は大量の資金を供給>

 イースターの連休を控え、欧州中央銀行(ECB)は150億ユーロの短期資金を市場に供給したほか、イングランド銀行(英中銀)も50億ポンドの緊急オペを実施したが、それでも短期市場の緊張を緩和するには十分ではない、とみるアナリストもいる。

 ただ、短期資金を調達する市場すべてがリスク回避の高まりを示しているわけではない。

 デリバティブ(金融派生商品)市場では、ドル金利スワップ・スプレッドは、前日から横ばいないし小幅縮小にとどまった。

 一方、米フェデラル・ファンド(FF)金利は荒い動きだ。2.25%の誘導目標との標準偏差は通常より大きい。ライトソンICAPのチーフエコノミスト、ルー・クランダル氏のリポートによると、24日の標準偏差は0.34と、前年の同じ時期の0.04をはるかに上回った。

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