for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

ゴルフ=タイガー・ウッズ、仕事と家庭の両立を語る

 [オーランド(米フロリダ州) 27日 ロイター] ゴルフといえば自分の思い通りにいかないスポーツとして有名だが、世界ランク1位のタイガー・ウッズにとって、家庭と仕事の両立も同じように難しいことのようだ。

 3月27日、タイガー・ウッズがロイターの取材で仕事と家庭の両立について語った。写真は左から本人、娘サムちゃん、母クルティダさん、妻エリンさん。1月撮影(2008年 ロイター/Danny Moloshok)

 ロイターとのインタビューに応じたウッズは「今朝も出掛けるときに(娘の)サムが泣いていた。これから、言葉が使えるようになったり、学校に行き始めるようになったりすると、ますます難しくなる一方だ」と語った。

 ゴルファーにとって父親の務めを果たすことは特に難しく、「多くの人は子どもが小さいころ、成長を分かち合えるようにとツアーに連れて行こうとするが、それも子どもが学校に行き始めると話が変わってくる」という。6カ月で出場大会7連勝を記録したウッズだが、その陰ではエリン夫人とサムちゃんとの時間を最大限に取れるよう、毎日のルーティンを調整している。「トレーニングはサムやエリンが起きる前にするようにし、早朝にジムに行き、帰ってから家族と朝食をとるように」し、その後「散歩などして、サムが昼寝をするころ練習に出られる。娘は毎日変わっていくので、何も見逃したくない」と心境を語った。

 楽しそうに娘のことを話すウッズだが「自分がこういう気持ちになるとは思ってもみなかった。世間の親がそう言うのをしょっちゅう聞くが、実際にその立場になるまで分からないものだ」とし、父親業は驚きの連続だと告白。「1つでも見逃すなんて考えられない。遠征中は娘に話し掛けたり顔を見られるようスカイプを使っている。昔の男性はどうしていたのか知らないが、テクノロジーは確実に助けになっている」と話した。

 <子どもはもっと欲しい>

 プレー以外にスポンサーとの仕事などもある日々の生活だが、家族を増やしたいという希望は変わっていないようだ。「夫婦でもっと子どもが欲しいと考えていて、今後は一段と大変になるだろうから、できるだけ家庭を重視するようにしたい」という。

 ウッズの毎日の習慣として意外に知られていないものに、瞑想がある。仏教徒である母親から学んだ瞑想は「長い年月に母親から教わったもので、毎年一緒にお寺参りもする」といい、ウッズの人生に対する姿勢に大きな影響を与える要素となっている。

 「仏教の教えでは、人生で何かを成し遂げ次の生の基礎を築くために、自分自身の内面で努力しなければならない。すべては自分が何をして、そこから何を得るか。つまり、人生のあらゆる側面に一生懸命取り組むことだ」と説明。「人々はそれを、ゴルフコース上で私がしていることの中に見ているだろうが、それは私の人生においては小さな1面にすぎない。常に努力を続けているんだ」と強調した。

 競争意識の強さとコントロールという勝つための条件を備えた自身の性格については、亡き父アールさんとタイ人の母クルティダさんのおかげだと指摘。「父は元特殊部隊員で、非常に強じんかつ焦点の定まった人だった。だが、さらに負けず嫌いなのは母の方」とした上で、「母と話してもらえばすぐに、私の熱意や情熱が母から受け継いだ素質と分かると思う。沈着な部分は父からもらった」と語った。

 クルティダさんの熱い性格は今でも変わらず、ウッズのプレーを見ながら1打ごとに一喜一憂する母に「リラックスしてくれ。自分がやってることは分かってるから」と言うのだが、「サムが大きくなれば私が言ってることが分かるわよ」と言い返されるという。

 (ロイター日本語ニュース 原文執筆:Simon Evans、翻訳:長江知加代)

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up