April 8, 2008 / 10:43 AM / 10 years ago

桜散り始めた株式市場、海外勢は静かに退却

 [東京 8日 ロイター] 春の嵐ともいえる強い風雨に関東地方の桜はほぼ吹き飛んでしまったが、世界的な信用不安の後退でリバウンド局面をおう歌してきた日本の株式市場も「宴の終わり」を迎えているとの見方が強まっている。

 8日の日経平均株価は一時、前日比200円安まで下げ幅を拡大。3月17日の安値1万1691円00円から4月7日終値1万3450円23銭まで約1760円戻していたことから「当然の一服」(国内証券トレーディング部)との声も出ていたが、上値の重さを感じる市場関係者も多かった。

 前日はアジア勢など海外投資家の買いもみられたが、きょうの午後は銀行や自動車などのコア銘柄に海外勢からの売りが出ていたという。

 「海外投資家から日本だけでなく世界的に主力株への売りがじわり出ている感じがある」(準大手証券売買担当者)。8日のアジア市場でも台湾、韓国、インドなどが軟調な展開となっている。

 7日の米ダウも一時、大手貯蓄金融機関ワシントン・ミューチュアル(WM.N)が近く50億ドルの資本を確保するとのニュースを受けて買われたものの、終盤は上げ幅を削り終値は3ドル高。ニューヨーク証券取引所の出来高(概算)も12億7400万株と少なく上値の重い展開だった。

 投資家の視線の先にあるのは来週以降始まる米大手金融機関の決算だ。ベアー・スターンズBSC.Nの救済策などで信用不安はいったん後退したが、来週17日にはメリルリンチMER.N、18日にはシティグループ(C.N)が1─3月期決算を発表する予定であり、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)関連損失の拡大が伝われば再び信用収縮懸念が強まる可能性があると警戒されている。「ベアー・スターンズの救済だけですべて丸く収まると考えている市場関係者はいないだろう。今週末にマイナーSQ(特別清算指数)算出を控えており、仕掛け的に上昇する場面があるかもしれないが、来週の米金融機関決算に向けて徐々に上値が重くなりそうだ」(三菱UFJ証券・投資情報部長の藤戸則弘氏)。

     海外のアナリストの試算では、シティは債務担保証券(CDO)など1─3月期のサブプライムローン関連の評価損が80億─160億ドルと金融機関で最大になるとみられている。メリルの予想評価損計上額も30億─50億ドルとなっている。

     さらなる資本増強は必要ないとメリルリンチのジョン・セイン会長兼最高経営責任者(CEO)は強調するが、「額面通りには受けとれない」(外資系投信ファンドマネージャー)と市場の警戒心は強いままだ。

     (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記)

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