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五輪=男子体操の米田が引退を表明、塚原は現役続行

 5月6日、男子体操の米田功が現役引退を表明。写真は2004年12月、バーミンガムでの世界体操競技選手権で鉄棒を行う米田(2008年 ロイター/Ian Hodgson)

 [岡山 6日 ロイター] 男子体操の北京五輪代表最終選考会で代表入りを逃がした米田功は6日、現役を引退し、指導者を目指す意向を明らかにした。米田とともにアテネ五輪男子団体で金メダルを獲得した塚原直也と水鳥寿思も落選したが、塚原は現役続行に意欲を示し、水鳥は「ゆっくり休んで気持ちの整理をつけたい」と述べるにとどめた。

 北京行きの切符を懸けた最終選考会の最終日。ミスは許されず、プレッシャーが高まるなかで、米田は最終2種目の鉄棒とゆかで攻めの演技を続け、高得点を獲得した。結局は4月の第2次選考会での出遅れなどが響き、個人総合で8位、種目別ポイントによる代表入りもかなわなかったが、最後まで粘り強い演技をしたことで「やり切った。代表には入れなかったけれど、いい演技ができてよかった」との達成感に包まれた。

 引退の理由は体力と精神力の限界。「自分のなかでギリギリのところでやってきたので、この先は無理だろうなと思っていた」。チームの主将を務めたアテネ五輪からの4年間で「どんな状況でもプラスに考え、前向きにがんばれる」経験と自信をつけた。「今までは自分で自分を指導してきた。経験してきたことをうまく伝えられるような指導者になりたい」と静かにこれからの夢を語った。

 一方、塚原はつり輪と平行棒のポイント獲得による4大会連続の五輪出場を狙ったが、思い通りに行かなかった。それでも「去年はケガから回復後に自分の納得の行く練習ができたので、結果は出なくても悔いはない」と述べ、「今年もまだ試合があるので挑戦は止めない。自分の考えた勝ち点の構成をできるように今後もがんばり続けたい」と現役続行を宣言した。

 地元岡山で高校時代を過ごした水鳥はこの2日間、観客から大声援を浴びた。2次選考会で11位と出遅れた水鳥は、最終選考会1日目でミスを連発したほか、きょうも得点が伸びず、個人総合17位に終わった。最後のあん馬を終えた後、審判団に一礼するとともに観客にも深々と頭を下げた。ベンチに戻ると頭をタオルで覆い、しばらく顔を上げなかった。

 2次選考会での左肩負傷を「今考えると、大会直前に構成を変えるなど、構成を早い段階でまとめきれなかったことが1番の原因」と分析。進退については「北京五輪に出場して中国に勝つことを目標にやってきたので、その後はどうしようと考えていなかった」と戸惑い気味にコメント。「ゆっくり休んで気持ちの整理をつけたい」とつぶやくように語った。

 アテネの華麗な演技で人々に感動を与えた金メダリスト達はそれぞれの道を歩み始める。

 (ロイター日本語ニュース 大林優香記者)

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