Reuters logo
ビクターとケンウッドが10月統合、専業AVメーカーの再生モデル目指す
2008年5月12日 / 21:51 / 10年後

ビクターとケンウッドが10月統合、専業AVメーカーの再生モデル目指す

 [東京 12日 ロイター] 日本ビクター6792.Tとケンウッド6765.Tは12日、10月1日に共同持ち株会社「JVC・ケンウッド・ホールディングス」を設立し、経営統合することで合意したと正式に発表した。AV(音響・映像)機器業界は、デジタル化の進展で世界的に競争が激化し、中堅規模の両社は厳しい経営環境が続く。都内で会見したケンウッドの河原春郎会長は「専業AVメーカー再生の成功モデルを作りたい」と強調した。

 持ち株会社設立の際は、ビクターの株式1株に対し新会社2株を、ケンウッドの株式1株に対し、新会社1株をそれぞれ割り当てる。持ち株会社の会長にはケンウッドの河原会長が、社長にはビクターの佐藤国彦社長が就任する。持ち株会社には、長年ビクターの親会社だった松下電器産業(6752.T)が議決権ベースで27.6%出資し、筆頭株主となる見込み。河原会長によると、松下は当面は新会社への出資を維持する意向だという。

 両社は6月27日の株主総会でそれぞれ統合についての承認を諮る。持ち株会社では河原氏と佐藤氏が代表権を持ち、河原氏が最高経営責任者となる。事業会社ビクターの社長には吉田秀俊ビクター取締役が昇格し、同ケンウッドの社長には塩畑一男ケンウッド社長が就任する。

 <ブランド残し、設計・生産など共通化>

  新会社では、両社の事業を4つに再編成する。1)カーオーディオやカーナビなどカーエレクトロニクス、2)音響機器やテレビ、ビデオカメラなどホーム&モバイルエレクトロニクス、3)無線機器など業務用システム、4)音楽ソフトなどエンタテインメント──が柱となる。

 オーディオ製品など両社が競合する市場ではそれぞれのブランドは残しつつ、「設計や調達、生産などの協業でシナジー効果を出していきたい」(河原会長)としている。また、同席したビクターの佐藤社長は「4事業に続く第5の事業を早期に出していきたい」と述べた。

 統合のシナジー効果として、カーエレクトロニクス分野での売り上げ拡大で300億円、共同開発や共同調達などによるコスト削減100億円を見込む。2011年3月期の営業利益は08年3月期の両社合算値(96億円)の約4倍に当たる390億円を目標とする。統合後も新会社は引き続き世界レベルでは中堅規模のAVメーカーであり、経営環境の厳しさも変わらない。ビクターの佐藤社長は、国内を大幅に縮小し、海外に焦点を絞ったテレビ事業の収益力改善が重要だとの認識を示した。

 共同持ち株会社の設立に伴い、ビクターはUBS証券、ケンウッドはGCAサヴィアン(2174.T)をFA(ファイナンシャルアドバイザー)に任命し、株式移転比率の算定を依頼した。

 (ロイター日本語ニュース、浜田 健太郎記者、江本 恵美記者)

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below