May 23, 2008 / 11:15 AM / 10 years ago

来週は米指標発表受けドルの行方見極め、レンジ下割れの可能性

 [東京 23日 ロイター] 来週の外為市場では、相次ぎ発表される米経済指標がドルの行方を左右する展開となりそうだ。指標が事前予想を下回り、株価下落や金利低下といった動きが鮮明となれば、ドルは最近の取引レンジ下限とされる102円半ばを再び割り込む可能性もあるという。

 5月23日、来週の外為市場では、相次ぎ発表される米経済指標がドルの行方を左右する展開となりそうだ。写真は1月に撮影した米ドル紙幣(2008年 ロイター/John Javellana)

 原油など商品市況の動きにも引き続き関心が集まっている。

 予想レンジはドル/円が102.00―105.00円、ユーロ/ドルが1.5600―1.5900ドル。

 <住宅・消費関連指標がカギ、株安/債券高ならドル売りか>

 米国では経済指標の発表が相次ぐ。市場では、低迷の続く住宅関連指標はもちろん、経済対策で還付された税金がどの程度消費を喚起したのかをめぐり、消費関連指標に対する注目も高まっている。指標が予想を下回り株式市場が下落、米金利が低下する反応となれば「ドルを売り込む手掛かりがそろう」(都銀)といい、ドル対円、対ユーロともに最近の取引レンジ下限割れを試す可能性を指摘する声が出ている。

 米国では、連休明け27日から5月米消費者信頼感指数と4月米新築1戸建て住宅販売、3月S&Pケース・シラー米住宅価格指数と注目指標が発表される。28日は4月米耐久財受注、29日は第1・四半期米GDP改定値と第1・四半期米企業利益速報値、米新規失業保険申請件数、30日に4月米個人所得・消費支出、5月米シカゴ地区購買部協会景気指数、5月米ミシガン大消費者信頼感指数確報値と続く。

 29日には国際決済銀行(BIS)バーゼル委員会主催の会議「リスク移転メカニズムと金融の安定」でバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が基調講演を行う予定。

 <ユーロ圏CPIでECBの姿勢見極め>

 欧州でも指標発表が多い。27日に6月独消費者信頼感指数(GfK)、28日に5月独消費者物価指数(CPI)速報値、29日が5月独失業率、30日には4月仏生産者物価指数(PPI)と5月ユーロ圏CPI速報値が発表される予定。21日に発表された5月独IFO業況指数が市場予想を上回り、ユーロ/ドルが1カ月ぶり高値を更新した後だけに、欧州のインフレ懸念がさらに高まれば、欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測はさらに遠のき、ユーロが一段の上昇となる可能性もある。

 日本でも30日に4月全国コアCPI、5月東京都区部コアCPIが発表されるが、市場の関心は高くない。円金利市場は連日激しい上下動を繰り返しているものの、外為市場では「最近の円債市場の大きな値動きは、米債の動きがきっかけ。為替はドル金利に反応しやすい状況が続いている。円金利市場の動きは参加者独自のポジション事情も影響しているようで、為替の値動きには影響しづらい」(別の都銀)という。

 <MSCIの銘柄入れ替えはユーロや円の買い手掛かり>

 市場筋の推計によると、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)バーラが30日の取引終了後に実施する指数採用銘柄の定期見直しでは、ユーロと円、米ドル、シンガポールドル、カナダドルへの資金流入が増える可能性があるという。見直しで比率が低下するのは英ポンドとノルウェークローネ、豪ドル、スウェーデンクローナ、NZドルなど。市場では「もちろんこの通りの値動きになるわけではないが、サポート材料のひとつにはなる」(外銀)との位置づけだ。

 MSCIによると、MSCIワールド・インデックスに新規採用されるのは、米バークシャー・ハザウェイ(BRKb.N)のB株、英ケアン・エナジー(CNE.L)、米AKスチール(AKS.N)など。

 (ロイター日本語ニュース 基太村 真司)

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