[トロント 11日 ロイター] カナダのオンタリオ州では、ギャンブルで問題を抱えた人たちが州営のカジノ運営会社を相手取り、総額35億カナダドル(約3600億円)の賠償金の支払いを求めて集団訴訟を起こした。
原告側は、本来ならカジノへの入場が拒否される更正プログラムを受けていたにもかかわらず、カジノ側が入場が認めたことを問題視。カナダ放送協会(CBC)のウェブサイトによると、今週に入ってトロントで提出された訴状では、同更正プログラム対象者をカジノから締め出す義務をオンタリオ・ロッテリー・ゲーミング・コーポレーション(OLG)が怠ったと主張している。
同プログラムでは、対象者の写真および個人情報がカジノ側にも保管されており、入場を試みたことが発覚した場合は不法侵入で逮捕されることもある。