ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 108.27/32 1.5394/99 166.68/78
正午現在 108.27/32 1.5398/03 166.78/87
午前9時現在 108.25/30 1.5381/86 166.55/63
前週末NY17時 108.15/18 1.5378/80 166.39/50
[東京 16日 ロイター] 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅上昇の108円前半で取引され、夕方にかけての取引で5カ月ぶりの高値108.63円に接近した。午後の取引では、週末開かれた主要8カ国(G8)財務相会合でドル安是正の方向性が意識された。ただ、米原油先物の下落や日経平均株価の上昇にもかかわらず、米金融機関の決算発表などに警戒感も見られた。
市場では、G8に関して「ドル安が良くないとの認識を共有したが、だからといってドル高政策が打ち出されたわけではない」としながらも「米市場金利の上昇などでドル買い安心感が広がっている」(邦銀)との声が出ていた。また、日本の実需によるドル買い意欲も強いとみられている。ユーロ/ドルは1.53ドル後半でもみあっているが、1.53ドルを割り込む状況になれば「ドル買いは加速する」(同)と予想されていた。
日経平均株価が400円近く上昇したが、円売りがあまり進まない局面もあった。市場では「G8では政治的にドル高方向にされたが、米国は実体経済がついてきていない」(証券)との見方もある。また、米原油先物がサウジの増産報道で1ドル下落したが、「本来ならドル買い要因なのに下げ幅が小さいため反応は限定的」(同)とみられていた。
米国ではきょうのリーマン・ブラザーズLEH.N、17日のゴールドマン・サックス<GS
.N>、18日の米モルガン・スタンレー(MS.N)と、第2四半期の決算発表が相次ぐ。欧州では17日にフランスの金融大手パリバ(BNPP.PA)が決算を発表する。ただ、市場には、「決算内容がよほど悪くなければドル売りにならない」(証券)といった楽観論もある。
通貨オプション市場のドル/円の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)は、11%程度で底堅い。市場筋によると、1カ月物のボラティリティは11.3%付近、1年物は10.3%付近。前週はドルの上昇幅が拡大したため、実需筋のヘッジ需要が増加しているという。
アイルランドの国民投票でEUリスボン条約の否決が決まり、ユーロは前週末海外市場で一時1.5303ドルまで売られた。その後は1.54ドル挟みで推移している。市場では「アイルランドの否決だけでユーロ売りを進めるのは限界がある。1.56ドルまで戻ってもおかしくはない」(邦銀)と指摘されている。ただ、夕方の取引では、欧州中銀(ECB)専務理事の発言などをきっかけにユーロ売り/ドル買いとなり、ドル/円の上昇に波及した。108.30円ぐらいから108.62円ぐらいまではテクニカルな抵抗線もあったので、上昇に弾みがつく可能性も指摘されている。
米中戦略経済対話が17―18日、米メリーランド州アナポリスで開かれる。三菱東京UFJ銀行市場業務部チーフアナリストの高島修氏は、米国側にとっての問題点として「ドル買い介入を含めたドル安是正の必要性が高まってきた半面、中国に対しては人民元相場のより柔軟な運用を求めていく必要が出てきた」と指摘する。そのうえで「(米国側の)強いドル政策の維持と人民元相場の柔軟化要請という二律背反の命題に折り合いをつけ、中国から人民元高継続姿勢を引き出すことができるかどうかが今回のポイント」とみている。
一方、ドル安是正を共通認識としたG8財務相会合の直後のタイミングで、韓国の為替当局は、ウォン安の抑制のためドル売り介入を実施したもよう。ウォン相場は一時1ドル=1042.1ウォン付近から1034.9ウォン付近に上昇した。韓国企画財政省の崔鍾球(チェ・ジョング)国際金融局長はこの日、ウォンが物価安定に寄与することを望んでいるとの姿勢を示していた。
(ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)