July 1, 2008 / 3:50 AM / 11 years ago

上期の株式市場は世界的に大幅安、下期の回復期待も後退

 [ニューヨーク 30日 ロイター] 2008年上期の世界の株式市場は、約1年前に始まった信用危機の影響で時価総額にして約3兆3000億ドル(約350兆円)を失った。下期の回復に対する楽観論も急速に後退している。

 6月30日、2008年上期の世界の株式市場は、約1年前に始まった信用危機の影響で時価総額にして約3兆3000億ドル(約350兆円)を失った。写真は6月、ニューヨーク証券取引所で撮影(2008年 ロイター/Brendan McDermid)

 上期の世界の主要株価指数は、過去6年間あるいはそれ以上の期間で最大の下落を見せた。米ダウ工業株30種は14.4%安となり、過去40年近くで最大の下げを記録した。

 中国やインドといった新興国の代表的市場も例外ではなく、売りがかさんだ。

 投資家は株、新興国市場資産、企業のクレジットなど、リスクを伴うものはすべて売却。市場では、原油や食料価格の上昇、および金利上昇によるインフレの急加速を受け、世界的な景気減速はさらに悪化すると懸念されている。さえない企業業績見通しも圧迫要因となっている。

 世界の株式市場の多くは、ドットコム・バブル以来初めての弱気相場入り、あるいはそれに近い状態にある。最悪の事態は終わったという声もほとんど聞かれない。

 パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)の共同最高経営責任者(CEO)、モハメド・エルエリアン氏はロイターとのインタビューで「底を打ったというにはまだ時期尚早だ」と述べた。同氏は過去1年、クレジットバブルについて警告を発してきたことで知られている。

 米国外でも状況は良いとは言えず、シンガポールのABNアムロのアジア市場調査部門の責任者、アイリーン・チュン氏は「この環境では、ストレスが非常に強い状態が続く。過去1年の危機的状況はすぐには消えそうにない」と述べた。

 <各市場で下落>

 年初来、MSCIの世界株価指数は11.9%下落、これは3兆3000億ドルの損失に相当する。昨年10月につけた最高値からは17%下落しているが、20%以上の下げが目安とされる弱気相場にはまだ入っていない。

 ただ、他の指数はこの限りでなく、米ナスダック総合指数は年初来13.6%下げ、2月以降弱気相場に入っている。欧州市場のFTSEユーロファースト300種指数の上期の下落率は20.3%で、こちらも1月以降弱気相場が続いている。

 アジアも同様の傾向にあり、日経平均は1月に弱気相場入りし、上期の下落率は11.9%。上期としては1995年以来の大幅な下げとなった。

 香港市場のハンセン指数は20.5%安で94年以来の大幅安。

 中国市場はさらに下げがきつく、上海総合株価指数は年初来で48%安。少なくとも92年以降で最悪の数字となった。

 インド市場も例外ではなく、上期の下落率は30%を超えた。

 株式の世界で安全な避難場所とされる米ダウ平均は、6月の取引を2年ぶりの安値付近で終えた。上期の下落率は1970年以降で最大だった。

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