July 24, 2008 / 12:15 AM / 11 years ago

ニュージーランド中銀が5年ぶりに利下げ、追加利下げも示唆

 [ウェリントン 24日 ロイター] ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は24日、5年ぶりに政策金利を引き下げた。景気の急減速に歯止めをかけるため、追加利下げする可能性も示唆した。

 最近の経済指標が景気後退入りの可能性とともに、インフレ高進も示していたため、24日の決定について市場の見方は分かれていた。

 ニュージーランド中銀は、1年にわたって据え置いていた政策金利のオフィシャル・キャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き下げ8.00%とし、景気減速でインフレ圧力が徐々に弱まるとの見解を示した。

 UBSのシニアエコノミスト、ロビン・クレメンツ氏は「中銀は、十分だと判断するまで25bp刻みで利下げしていくだろう。それは来年初めまで続くのではないか」と述べた。

 ニュージーランドドルは、利下げを受けて対米ドルで0.75米セント下落し6カ月ぶり安値の0.7410米ドルをつけた。その後やや持ち直し、0.7440米ドル付近に落ち着いている。短期債は上昇した。

 ニュージーランドドルは、経済協力開発機構(OECD)諸国の中で最高水準という高金利を誘因に3月に変動相場制移行後の最高値を付けていた。

 過去最高の8.25%で6回据え置かれていた政策金利は、2003年7月以来初めて引き下げられた。

 前年に政策金利を累計1%ポイント引き上げていた中銀は6月、景気減速がインフレを相殺するとして年内に金融緩和する可能性を示唆していた。

 今回の決定について、ロイターのエコノミスト調査では17人中13人が据え置きを予想、25bp利下げの可能性は40%となっていた。ただ、短期金融市場は利下げを50%織り込んでいたとされる。

 ボラード中銀総裁は、利下げ決定と併せて発表した声明で「インフレ見通しが引き続き改善し、為替相場が過度に下落しなければ、政策金利をさらに下げる見通し」と表明した。

 ロイターの調査によると、政策金利は年末までに7.5%に下がるというのが予想中央値となっている。

 前回6月の政策金利見直し以降に発表された第2・四半期のインフレ率は、2年ぶりの高水準となる前年比4%で、市場予想、中銀の目標レンジ(1─3%)をいずれも上回った。

 しかし、経済活動の鈍化が広範囲にわたり、10年超ぶりにリセッション(景気後退)入りしたとの見方が多くなった。

 第1・四半期の国内総生産(GDP)伸び率は季節調整済みで前期比マイナス0.3%。信用ひっ迫やコスト上昇が個人消費を圧迫し、農産品の生産が干ばつで打撃を受けた。

 第1・四半期のマイナス成長は、中銀の想定通りだった。しかしアナリストの大半は、第2・四半期も景気は不振、あるいはさらに悪くなると予想し、それが第3・四半期まで続く可能性があるとみている。

 5月の小売売上高は、過去4年あまりで最大の下落率を記録、第2・四半期の消費者信頼感は17年ぶりの低水準、6月の住宅販売も16年ぶりの低水準となった。

 ボラード総裁は、景気が一段と減速するリスクを指摘し、インフレ率は中銀の目標レンジまで下がるとの見通しをあらためて示した。

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