August 1, 2008 / 1:23 PM / 11 years ago

経済政策重視の布陣、早期解散考えず=福田改造内閣

 [東京 1日 ロイター] 福田康夫首相は1日、内閣を改造し、財務相に伊吹文明・前自民党幹事長、経済財政担当相に与謝野馨・前官房長官を起用し、重厚な布陣で経済活性化を重視していくスタンスを示した。

 8月1日、福田首相は内閣を改造。直ちに解散を考えるべきでないとし、早期解散の意向がないことをあらためて強調した。4月撮影(2008年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 福田首相は会見で「この内閣の使命は政策を実現し実行することだ」と述べ、政策の着実な実行で支持率の回復を図る意向を表明した。同時に直ちに解散を考えるべきでないとし、早期解散の意向がないことをあらためて強調した。

 改造内閣の閣僚名簿を発表し、午後9時半から会見した福田首相は、政策実行の重要性を強調するとともに原油高や食料品価格の上昇にも言及。資源エネルギー価格の高騰は、今後もある程度覚悟する必要があると述べた。その上で「物価高と景気低迷という国民経済が直面する困難を解決する決意である」と語った。

 町村信孝官房長官も、この日の会見で「経済対策を幅広くとらえ、果断に実行していかなければならない」と指摘し「経済成長率を高め、経済の活力を高めることが非常に重要である」と述べ、経済政策重視の姿勢を示した。

 与謝野担当相は国民生活を守るための総合対策を早急に策定する必要があるとしたが「ばらまきはしない」とも述べて、自民党内で期待感が高まっている財政支出の大盤振る舞いにクギを刺した。

 また、現在の景気情勢に関連し「一番心配なのは、原料高による物価高である」と述べ、「景気・物価に対して、政府としてできるだけのことをしていく姿勢を持つ必要がある」と語った。さらに戦後最長になっている現在の景気拡大局面について「循環的要因で去年の暮れから景気後退が始まった可能性がある」との見方を示した。

 与党内でも大きな意見の対立がある消費税の引き上げ問題で、福田首相は「消費税なしで財政再建は考えられないが、実現時期には様々な意見がある」と述べるにとどまった。伊吹新財務相は官邸での会見で、消費税率の引き上げについて「2─3年あるいは3─4年のレンジでやるべきことを考えていくべき」と述べ、来年9月の衆院議員の任期満了までにある解散・総選挙前に具体的な結論を出さない方針を示した。

 一方、連立与党の公明党の中でも、年内の声が高まっている解散問題で、福田首相は「解散を論じるより、今は政策を実行する社会・経済状況」と述べ、早期解散の意向がないことを明らかにした。

 あす2日に正式発足する福田改造内閣では、町村官房長官、高村正彦外相、舛添要一厚生労働相、増田寛也総務相が留任。消費者行政担当相に野田聖子氏、国土交通相に谷垣禎一・前自民党政調会長が就いた。

 連立与党の公明党からは斉藤鉄夫・政調会長が環境相に就任、経済産業相に二階俊博・前自民党総務会長、法相に保岡興治・元法相、農水相に太田誠一・元総務長官、文部科学相に鈴木恒夫氏という顔ぶれ。金融担当相に茂木敏充・元科学技術担当相、拉致問題担当相に中山恭子氏を充てた。 

 今回の改造人事では、前自民党執行部の伊吹氏、谷垣氏、二階氏がともに閣僚として処遇された。民間人(非国会議員)は増田総務相の1人、女性は野田消費者行政担当相、中山拉致問題担当相の2人。 

 認証式は2日午前10時、初閣議は同日正午過ぎから行われる。

  (ロイター日本語ニュース 田巻 一彦)

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