[ニューヨーク 11日 ロイター] シティグループは11日、米アマゾン・ドット・コムAMZN.Oの電子書籍端末「キンドル」について、予想以上に販売が好調だとし、今年の販売台数は従来予想の2倍になる可能性があるとの見方を示した。これを受けて同社株は9%超急伸した。
シティは、発売予定の目新しい電子製品が数少ないなか、今年の年末商戦ではアップルAAPL.Oの最新の「iPhone(アイフォーン)」と並び、キンドルが電子製品の中で最も人気の高いギフトのひとつになる可能性があると指摘。
シティのアナリスト、マーク・マハネー氏はリサーチノートで「キンドルが本の世界の『iPod』になっているようだ」と述べた。
投資判断は「バイ」で据え置いた。
同氏は2008年のキンドル販売台数見通しについて、最大38万台と、従来予想の19万台から引き上げた。第4・四半期だけで最大15万台が販売されるとみている。
また、キンドルに関連した売上高は2010年までに10億ドル超になると予想。従来予想は4億─7億5000万ドルだった。
11日の米国株式市場で同社株は9.4%急伸した。